JR高麗川駅の近くに、「ポッポ道」と名付けられた遊歩道がありますが、途中には踏切警報機が立っています。それもそのはず、ここは廃線跡なのです。 あの踏切は何線…? 列車は来ず 遊歩道を歩いていると、突如にして踏切警報機が現れる場所があります。そこに鉄道はなく、その警報機が鳴ることはありません。なぜ設置されているのでしょうか。 場所は埼玉県日高市の「ポッポ道」。高麗川駅の近くにあります。同駅はJR八高線の電化・非電化の境目になっていることでも知られますが、そんな駅からかつて、北東方向に約1.4kmの専用線が延びていました。線路の先には太平洋セメントの埼玉工場があり、駅と工場のあいだを貨物列車が行き来していたのです。 拡大画像 「ポッポ道」と呼ばれる遊歩道。高麗川駅~太平洋セメント埼玉工場間を結んだ貨物専用線を整備して誕生(小川裕夫撮影)。 線路の所有者だった太平洋セメントは、1998(平成10