日本最大の労働組合の全国組織である連合は7日、今年の春闘における加盟労組の賃上げ要求が1994年以来、30年ぶりに5%を上回ったと発表した。午前には産業別労組で最大のUAゼンセンで順調な滑り出しが確認されており、2%の物価目標実現に向けて賃金と物価の好循環が強まっているかの確認作業を続けている日本銀行にとってプラス材料となる。 連合の発表によると、4日時点の平均賃金方式での賃上げ要求(3102組合)は5.85%。昨年の4.49%を上回った。連合は今年の目標を「5%程度」から「5%以上」に引き上げ、物価高を念頭に昨年を上回る賃上げの実現を目指している。昨年の平均賃上げ率は3.58%で30年ぶりの高水準だった。 連合の芳野友子会長は会見で、加盟労組が連合の数字を上回る目標を掲げたことに対し、「結果を併せて期待していきたい」と述べた。先行して妥結するのは大企業の一部に限られているものの、それが「
