昭恵夫人が米リベラル・メディアの「ヒーロー」になった、というところに、「欧米の報道」のいい加減さが表れている。夕食会で昭恵夫人が全く英語を喋れなかった、とトランプが語ったというところに乗っかって、過去のスピーチ原稿丸読みの映像を出して来て、「本当は喋れるのにトランプを無視した」と勘違いされて反トランプのリベラルなメディア人たちに「ヒーロー」扱いされているのだが、いわゆる先進国のエリートの方々の浅薄さを表すので、日本人としては、じわじわ考えておいてもいい題材だ。 まず、外国語を「読めるけど喋れない」というのは日本ではある程度の教育を受けた人の間にかなり多いが、これを英語圏の人はまず理解できない。なぜならば、英語圏の人の大多数の人の場合、こういった記事を書いているようなエリート層の間でも、日本の大学入試程度の外国語の文章を「まともに読める」人が極めて少ない。で、「外国語が喋れる」ことを、「あり