珍しくも、座談会に出席することになった。 同席される方のプロフィールを拝見すると、「映画秘宝」に執筆! 「SFマガジン」に執筆! 俺なんて、「EX大衆」ですよ。読者に「消えてなくなれ」とまで罵られた「EX大衆」の執筆者ですが、がんばってきます。 ■ 『ラブプラス』ってゲームが、やけに売れてるな……と思ったら、ようするに『ときメモ3』でやり切れなかったことが、すべて搭載されているみたいだね(キャラは、トゥーン・レンダリングではないようだが)。恋愛シミュレーションには興味を失ってしまったけど、全編ガセネタの「NEWS ラブプラス」は、面白い。 しかし、日本人って、本当に「絵」が好きな民族だと思う。「絵」って、擬人化も含む「キャラ性」っていう程度の意味なんだけどね。 俺が「同人誌の役に立つんじゃないか」と、集めていた「絵」は、コレね。 女性のための風俗求人情報サイト『LOVE WORK』の、イメ
「GALACTICAサーガ補完計画」なる、なんか10年前の『エヴァ』を意識したようなデザインのプレスリリースが送られてきた。よく見ると「庵野秀明、ギャラクティカ緊急乗艦」「樋口真嗣、ペガサス再出撃」などと書かれている。 8月27日に新宿バルト9で行なわれる『ギャラクティカ』トークイベントに、なんと今回は、庵野秀明が出演するのだ。いま、熱心に『ギャラクティカ』を見ているらしいのだが、ファンの前に姿を現すのは、どれくらいぶり? イベント詳細はこちら。 上映作品『RAZOR/ペガサスの黙示録』は、シーズン2中盤、ペガサス艦が登場したあたりのエピソード。イベントに参加される方は、『ギャラクティカ』シーズン2の10話~12話を、レンタルで見ておくことを推奨します。 獲れる賞は獲りつくしただろう、と思っていた『ギャラクティカ』だが、今度は「テレビ批評家協会賞・最優秀テレビ番組賞」を受賞。記事はこちら。
EX大衆 7月号 15日発売 ●愛ドルのリコーダー 古崎瞳 ●原 幹恵 「昭和エレジー」 それぞれ、グラビアポエム執筆。名物コーナーだった「愛ドルのリコーダー」は、今月の連載18回目が最終回。おいおい。ただ水着のアイドルがリコーダー吹いてるだけの写真に、18本もポエム書いたのかよ。我ながら呆れるが、最終回なので、気合い入れましたよ。 原 幹恵さんの方は、編集から「四畳半フォークで」というオーダー。俺の頭の中に響いていたのは、『神田川』ではなく、あがた森魚の『君はハートのクィーンだよ』だった。これも、面白い仕事だった。 ■ 絵心のない人の言う「綺麗な絵」は、信用できる。パチンコの企画(演出も含む)をやっていた頃、しきりにパチ好きの仕事仲間から説明されたのが、『海物語』の美しさだった。 もちろん、アニメ絵に慣れた俺からすると、ヒロインのマリンちゃんからして、ダサすぎて笑ってしまう。 でも、彼は
アニメージュオリジナル Vol.3 明日発売 ●子供文化からの再出発 ~90年代ロボットアニメの軌跡~ ロボットアニメだけで話をするのは無理があるので、『スレイヤーズ』の話をちょこっと出しました。 ●3DCGロボットの現在形(『バスカッシュ!』『RIDEBACK』) 「3DCGが作画に接近している」というのが、取材を通して見えてきたテーマなんですけど、ロボットアニメ特集という枠の中で、どこまで伝わるかしら。 ●神山健治の楽園はどこにあるのか 『東のエデン』関連のインタビューでは、現時点、一番面白いはず。 ●河森正治の足あと 第二回 いよいよ、今回から『地球少女アルジュナ』を取り上げます。まず、放映版とDVD版の比較から入ります。 ■ 前回の話のつづき。 「何で最近のアニメって、こんなにドキドキしないの?」「30分見て、スッキリするようなアニメがないじゃん!」――例によって、業界周辺をうろつ
先週、ちょっと年上の人や、やや年下の人と「70~80年代のアニメ界隈の熱気って、何だったんだろうね」という話をしたので、思いついたことをメモ。 僕が最初にアニメ・ファンを目撃したのは、1977年だったと思う(当時10歳)。吉祥寺のレコード店で、『宇宙戦艦ヤマト』のLPが飛ぶように売れていく。しかも、高校生や大学生のお兄さん・お姉さんが競い合うように買っていくのを見て、「僕たち子供のアニメを、大人たちが奪って行ってしまうのか」と、なぜか寂しい気持ちになったのを覚えている。 実はその時期、制作者とファンが一体になってブームを作り上げていったことを、後に文献を読んで知る。当時は、ロマンアルバムが『海のトリトン』や『レインボー戦隊ロビン』など、『ヤマト』以前の作品を積極的に発掘していたのも興味深い。サントラでも、古い作品の音源を新規発売するのがメインで、 本放送中に『ガンダム』のLPが出ると知った
昨夜は、お客として、イベント「オタク大賞R3」へ。 壇上にも客席にも、お知り合いがチラホラいて、イベントは自分でやるより客としていくほうが、はるかに楽しい。ゲストの浅井真紀さんの「98年ごろ、ガレージキットは完成品への道を模索していた」(大意)という発言に、ハッとした。あの年、模型界~ホビー業界でペレストロイカが行われていたのだ。 あの時期、何が失われ、何が得られたのか、もう一度総括せねばならない。下北沢のスニーカー屋に「スポーン」が並びはじめたあの頃、僕らの庭では何が起きていたのか。 ■ さて、アニメの話でもしますか。 老眼鏡をかけた紳士たちが働く料理店を舞台にしたラブストーリー、『リストランテ・パラディーゾ』が意外にも面白い。従業員たちが、お互いに「こいつは意外に人気がある」「あいつは通好み」と、女性客からの好感度を評価しあうシーンを見て、「ああ、キャバクラだな」と。ホストクラブの世界
「フィギュア王」編集部から、『ギャラクティカ』の記事に使ったパイパーMk-Ⅶが戻ってきた。 先日は主題歌を担当するミュージシャンを悪しざまに書いたが、同様のツッコミを入れているニュースサイトがあった。本来なら、『ギャラクティカ』本編と主題歌、相乗効果で両方売れてほしい。ところが今は、至るところで「売れてくれれば何でもいい」というみみっちい商魂ばかりが目について、非常に切なくなる。 こういうご時勢なのだから、助け合ってやっていくべきなのに。 『鉄腕バーディー DECODE:02』の第七話が作画崩壊と騒がれたことについて。 僕は放映前から、特に第七話に関して取材をしていたので、いずれアニメ誌に掲載されるはずの記事を読んで欲しいのだけど……ネットでの反応を見ていて、「作画崩壊」という僕らが若い頃にはなかった言葉の意味が、ようやくつかめたような気がする。 「にゅーあきば.こむ」の記事で見つけた、「
メガミマガジン 3月号 本日発売 ●新房昭之×山本寛 2大アニメ監督スペシャル対談 まとめ 多分、かなり修正されたと思うので、どういう雰囲気の誌面になっているかは分かりませんが、対談自体は同席した一同笑いっぱなしの和やかなムードでした。あまり僕はお役に立てなかった気がするので、以下、記事とはあまり関係ない話を。 以前から、「○○監督らしい表現」とか「脚本が○○さんでは出来が目に見えている」といった言説に違和を感じていた。まるで監督と脚本家の二人だけでアニメをつくってるみたいだから。 以前、あるアニメの脚本を読んで、「実に○○さんらしいギャグだ」と書いたら、「それは別の脚本家の方が考えたギャグなんです」と訂正を求められたことがあった。脚本家は個人作品を書く「作家」ではなく、プロデューサーや監督、他の脚本家が打ち合わせでポツリと口にした要求まで拾い上げて、なるべく尺に(予算に)合わせる「会計係
オトナアニメ Vol.9 明日発売 ●『マクロスF』クロスレビュー ●河森正治年表 ●『マクロスⅡ』レビュー ●『鉄腕バーディー』 出渕裕×植田益朗 対談 河森さんの年表は主観丸出しで書いたので、けっこう直されてるかも。あと、『CONTINUE』に書いたせいか、『マクロスⅡ』は僕のところに回ってくる(笑)。けっこう、見ないで黒歴史とか言ってる人が多いような気がするんだよな。 昨夜は五歳上のオッサン一人誘って、『ポニョ』二回目。いやはや、やっぱりスゴイ。宮さん飛ばしすぎ。どこにでもありそうな港町に、フジモトみたいな魔法使いが平然と住んでるところからして、もう空前絶後の異世界だ。日常と魔法が地続きなんて、これほどアニメ向けの世界はない。 『ポニョ』を「常識に欠ける」と批判する人が多い。作品に合わせて自分のチューニングを変えられない人が、こんなに大勢いることに俺は驚く。「海水で暮らしていたポニョ
昨夜の『マクロスF』は、オープニングが良かった。知らない人のために説明しておくと、楽曲は中島愛さんの『星間飛行』で、ランカ・リーの素材だけを使った特別映像だったのだ。本編が沈みがちな分、せめてオープニングは明るく……という誠意が感じられて良かったよなあ。クレジットを見ると、このオープニングをつくったのは竹内康晃さん。『地球少女アルジュナ』の頃から、河森組では編集マンとして参加している人だ(『アルジュナ』でのクレジットはデジタルコーディネート……だけど、もっといろいろやっていたと思う)。 『アルジュナ』のDVDに収録されていた『KENjIの春』のPVも竹内さんの仕事。『アルジュナ』が文化庁メディア芸術祭で審査委員会推薦作品に選ばれたとき、本編未使用BGM(もちろん管野よう子作曲)に合わせて会場展示用映像をつくったのも竹内さん(この映像はDVDに収録されてない。めちゃくちゃカッコいいのに)。
劇場版『空の境界』 「俯瞰風景」 パンフレット ●メイキングページ 構成・執筆 スキャナーの関係で汚くなってしまったけど、実物の表紙はツヤ消し黒に銀文字、という渋いデザインです。 単館でレイト、しかも月替わりで中篇を連続上映するという異例の興行パターンのため、ファンでない方はちょっと見づらいとは思いますが、「映画感」はむせかえるほど濃厚です。 今年ほど劇場アニメが充実してしまうと、テレビアニメを見るモチベーションが薄れていく……というのは、おそらく一部のマニアなのかな。 映画というメディアは特別だ。他の誰かが、僕の気に入った映画をどう思っているのかは、あまり興味がない。なぜなら、映画を気に入る、とは映画を自分の肉体の中に置くことだと思うから。 映画を自分の「外部」に置きたがる人が、あまりに多い。そうした人たちは、気に入った映画にさえ点数や順位をつけたがる。義務教育で最も嫌っていたことを、映
い・いかん。この一ヶ月間、この本の取材でガンプラ漬けになっていたためか、締め切りと打ち合わせと取材が明日一度に来るというのに、この体たらく。 これじゃ、大友の『童夢』に出てきたプラモマニアの浪人生だよ。『ゲド戦記』の第一巻で「歳をとると、自分に出来ることは限られてくる」と書いてあったけど、やること多すぎるよ。イベントもあるし。 昨日、打ち合わせの帰りに、ほとんどアニメを見ないデザイナー氏が「アニメでは、『蟲師』というのがよく出来てましたね。あんないい番組を深夜にやるなんて、すごく勿体ない」と言い出したので、ううむと腕を組んでしまった。 で、帰ってきてから、成り行きで『ネギま!?』の本編を初めて観たのだが……OPがどんなに凄いかは、前に書いたとおり。本編は、第五話をいきなり観た。なんだ、すげぇな、これ! 旧シリーズは文字通りハーレムアニメなので途中でやめてしまった。まあ、基本ストーリーは前と
歩いて10分のところにアニメスタジオがあるので、原稿の合間に素材もらいに行ったりできる素敵環境。それが三鷹。ペルシャとかマミのポジを借りてきた。 ブロッコリーの会長さんは、やはりカッコよかったぞ。(どうせ誰も読んでないだろうけど)「フィギュア王」103号に載せられなかった富野監督の言葉が頭をよぎった。確か、こんなやりとりだった。 「でも、『リーンの翼』のDVDが売れないと監督は困りますよね?」 「なんで困るの? 僕は『リーン』が百年後に残ってくれれば、それでいいもん」 「百年ですか?」 「少なくとも、十年後に残す勢いでつくらないと、みんな2~3年で忘れちゃうから」 まあ、今は半年前の作品ですら覚えきれないけど……今、オタクに必須なのは知識や教養じゃないんだよ。別に『ヤマト』なんか見てなくても平気だから。本気で、昔のアニメを見る必要なんかないと俺は思う。そんなことより、イベントや握手会に並ぶ
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