なぜ、日本企業はインド市場で失敗を繰り返すのか。前回から始まったこの連載で、その真因と処方箋を考えていきたい。 前回は、インドの不安定な電力事情を、いかに家電製品の開発に結びつけるか、成功事例や失敗事例を用いて見てきた。そこからは、価値と価格のバランスが取れた製品の重要性が浮かんできた。 そこで、今回は、インドの農村部の厳しい現実をルポで描きながら、日本企業がどのような製品を開発していくべきかを考えていきたい。 ムンバイからクルマで2時間、郊外の農村トゥプガオン村。前回も電力の不安定な様をこの村からリポートしたが、今回は食事などの家庭生活の衛生面にスポットを当ててみたい。 そこで、米作農家のJ.G.Guruさんに、家のキッチンを見せてもらった。実は、この村では、5年ほど前まで、全家庭が木材を燃やして調理をしていたという(写真左)。ところが、最近では木材不足によって、伝統的な調理ができなくな
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