今回は、「トイレ信仰のあべこべ」について考えてみようと思う。 「トイレって、例のトイレ大臣か?」 いやいや、そういうわけではありません。 といっても、自称“トイレ大臣”の例は、“あべこべ”が最も分かりやすいので、まずはその件から入るとしよう。 政府が先月26日にまとめた成長戦略に、内閣官房の「すべての女性が輝く社会づくり推進室」がまとめた「トイレに関する取り組み」が盛り込まれた。 ご存じの通り、これは自称“トイレ大臣”の有村治子女性活躍担当相の発案である。 「女性にとって、トイレは毎日お世話になっているもの。女性の暮らしの質を高めるには、トイレの空間を変えていくことが大切だ」 “トイレ大臣と呼ばれるくらいやります!”と雄たけびを上げた大臣は、トイレ改革の理由をこう説明している。 でもって、大臣がトイレのろしを上げた途端、 「トイレが快適なら、女性が輝くんかい? そんなわけないっしょ?」 と