米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅な利上げに踏み切る中、今週は住宅ローン金利も急上昇した。30年固定の住宅ローンの平均金利が、2008年以来の高水準に達したことで、住宅市場には警告のサインが灯り、専門家は経済全体に影響が広がると警鐘を鳴らしている。 人気の高い30年固定の住宅ローン金利の平均は1週間前に約5.5%だったが、今週は6.2%を上回り、2008年の金融危機以来の高い水準となっている。 金利の上昇と景気後退への懸念の高まりの中で、中古住宅の販売件数と住宅ローン申し込み件数は共に打撃を受けた。ゴールドマン・サックスのストラテジストによると、新規の30年固定型住宅ローンの月々の支払い額の中央値は、昨年から50%以上も上昇したという。 現在の住宅バブルは「米国経済の側面に魚雷を打ち込む可能性のあるアキレス腱だ」と、インベステック・リサーチの社長のジェームス・スタックは述べ、住宅建設業者