タグ

ブックマーク / hidekatsu-izuno.hatenablog.com (10)

  • Solid Cache から派生してセッション管理の話 - hidekatsu-izuno 日々の記録

    Rails 方面で 37signals が開発した Solid Cache の話が出ていて、読んだらなかなか興味深い話だったのでいろいろ調べていた。 キャッシュには通常 Redis や Memcache のような高速なメモリストアが使われる とはいえ、メモリは高価だし、実際調べてみるとキャッシュの入出力にかかる時間は全体の処理時間のほんの少しに過ぎず、RDBでも十分 むしろ、キャッシュが長期間保存できるようになってより効率的になった Solid Cache では LRU ではなく FIFO なので読み取りアクセスの記録が不要でパフォーマンスも悪くないよ ということのようだ。 当初はセッション・ストアに RDB を使う話かと勘違いしていたのだけど、これはあくまでキャッシュ・ストア限定の話で残念ながらセッション・ストアには使えない。セッション・ストアに使うには読み取りアクセスの記録が不可欠(最

    Solid Cache から派生してセッション管理の話 - hidekatsu-izuno 日々の記録
  • 「10分で日本史」という資料を作った - hidekatsu-izuno 日々の記録

    「最低限必要な日史の知識を考えてみた」でも書いたけれど、歴史教科書やいわゆる教養書、いずれも細かすぎるという不満がある。私のようにそこまで歴史に詳しくなりたいと思っていない人間にとっては内容が過剰すぎるのだ。 知識には「知らない」と「知っている」と「詳しく知っている」の3段階があると思う。そして「知らない」と「知っている」の差は果てしなく大きい。歴史を学びたければ高校の歴史教科書が良いとは言っても、「知らない」ところからスタートするにはハードルが高すぎる。 そこで、もし私が子供の頃に出会うのなら、こういう資料が欲しかったな、という思いを込めて「10分で日史」という資料を作ってみた。表紙含め10ページしかないので、1ページ1分で読めば10分で全部読める。 原始時代から現代までを網羅しており、人物も権力の移り変わりに重点を置くことで、歴史好きでなくとも知られているような主要人物はひと通り出

    「10分で日本史」という資料を作った - hidekatsu-izuno 日々の記録
  • 人は思考の枠から外れた展開を想像できない - hidekatsu-izuno 日々の記録

    先日「AFURI」というラーメン屋の商標の件でひと悶着があったことは知っている人が多いと思う。 さて、この吉川醸造の主張を読んでどう思っただろうか。普通は「AFURIはひどい会社だ。許せん」と思うのではなかろうか。では、次の記事を読んでみてほしい。 私は事の真相を知らない。しかし、上記の記事を読んだらまったく別の感想を覚えるのではなかろうか。 吉川醸造の記事に人々が共感を寄せてしまうのは、読み手の次のような先入観があるからだろう。 吉川醸造という名前から来る、古くからある小規模な個人経営の酒蔵に違いないという思い込み(実際には、2020年に不動産系などの多角経営やってるシマダグループに買収されている) 「阿夫利」という名前は地名であり地域の共有財産であるべきだ、という先入観(この主張は必ずしも間違いではないが、俗称であり、そこまでメジャーな名前でもなく、AFURI がブランドを広めた側面も

    人は思考の枠から外れた展開を想像できない - hidekatsu-izuno 日々の記録
  • オライリー「大規模データ管理」はどう書かれるべきだったか - hidekatsu-izuno 日々の記録

    オライリーから出た「大規模データ管理」という新刊を読んだ。 大規模データ管理 ―エンタープライズアーキテクチャのベストプラクティス 作者:Piethein Strengholt オライリージャパン Amazon 私の担当するような基幹系システムでも、特に業務は変わっていないと思うのだけど、扱うデータ量は日々増加しており、昨今の機械学習の進展やDXなる謎キーワードの登場でデータの重要性が叫ばれる中、その傾向には拍車がかかっている。 ということで、非常に興味を持って読み始めたのだけど、個人的には違和感を持ってしまった。誤解を招くと良くないが、トピックを網羅的に扱っている真面目なで、決して悪いではない。*1 違和感の理由を考えてみたのだけど、ひとつは切り口が機能に寄りすぎてニーズがはっきりとしないところにあると思う。書いてないわけではないけれど、あくまで世の中にはこういう機能があってこう使う

    オライリー「大規模データ管理」はどう書かれるべきだったか - hidekatsu-izuno 日々の記録
  • AWS Lambda が AppEngine になった日 - hidekatsu-izuno 日々の記録

    11/30 の発表で、AWS Lambd が ALB のバックエンドとして使えるようになったという発表があった。 話題としては、同時に発表されたLambdaCOBOL サポート(なんでや)に完全に隠れてしまったが、これはものすごく画期的なサービスだ。 前回「サーバーレス・コンピューティングの終着点」という記事を書いたが、データベース以外の部分についてはこれが実現したと言っていい内容となっている。 GCP には大昔から従量課金のアプリケーション・サーバーとして AppEngine が用意されていたが、AWS には Elastic Beanstalk という単に実行環境がプリセットされた EC2 や使い勝手が悪い API Gateway しかなかった。 今回のリリースで、AWS Lambda が ALB のバックエンドとして使えるようになったことで、Tomcat や Express にあ

    AWS Lambda が AppEngine になった日 - hidekatsu-izuno 日々の記録
    auient
    auient 2018/12/04
  • あなたの賃金の物語 - hidekatsu-izuno 日々の記録

    マクロの視点 国民の賃金水準は、ひとりあたりのGDPで決まる。GDPは国内の総生産であるから、国民の数で割れば、ひとりあたりの生産物の割当が決まることを考えれば当たり前の話ではある。単純に平均賃金を比較しても、国ごとの制度の違い(税制や会社負担の保険料など)の調整が難しいため、適切な比較にならない。 日のひとりあたりGDP(購買力平価換算)は、他の先進国に遅れをとっており、賃金差のほとんどはこれが原因と考えられる。名目GDPで議論している人をしばしば見かけるが、日は他国がインフレの中、デフレが続いているため、最低でも実質GDPで比較しないと著しく変な結論を導くことになる。 個々人の賃金は、平均的な賃金だけでなく、個々人の能力差、受給バランス、分配で決まる。少なくとも分配に関しては、日は幸か不幸か欧米に比べて格差は少ない。近年の日のジニ係数拡大は少子高齢化の影響によるところが大きく、

    あなたの賃金の物語 - hidekatsu-izuno 日々の記録
    auient
    auient 2017/03/07
    賃金と評価制度の話
  • データモデリング・テクニック - hidekatsu-izuno 日々の記録

    社内勉強会用に流用するつもりではあるんだけど、一度データモデリングについては考えをまとめておきたかったので、資料化してみました。 データモデリング・テクニック from Hidekatsu Izuno データモデリングについては、昔読んだを読み返したりもしたのだけど、なんとなく共通的な基盤がありながらも、これが標準と言えるような方法論がないのが難しいところ。私個人としては、「楽々ERDレッスン」の著者の羽生章洋さんがWeb+DBプレスに書いていた記事とか当時のブログに強く影響を受けました。 自分の考えが絶対に正しいというつもりはないんだけど、わりとトラディショナルな考え方をベースにいろんな人のノウハウっぽいものを詰め込んで書いたので、新人向けの教育資料としては手頃なんじゃないかと思ったりもしています。 まぁ、データモデリングは関しては、強い意見を持っている人も多いとは思うので、ご意見あれ

    データモデリング・テクニック - hidekatsu-izuno 日々の記録
  • Cooking as code - hidekatsu-izuno 日々の記録

    ただのネタなんだけど、cookpadあたりやってくれないかな、という期待を込めて書いてみる。 Twitter を眺めていたら、 なるほど、プログラマーにとっては、料理の作り方を文章で書かれるより、フローチャートの方がわかりやすいってわけか。 pic.twitter.com/2d6MKiNgMc— zapa (@zapa) 2015, 12月 6 という話が出ていた。 おぉ、これはわかりやすい。正直なところ現実のプログラムは複雑過ぎてフローチャートにするとむしろわかりにくくなるのだけど、料理のテキストに比べれば遥かにわかりやすい。さすが情報工学と言われるだけのことはある。 ただ、このフローチャートを見て思ったのは、むしろビジュアル・プログラミング 言語に親和性が高いのじゃなかろうか、と思ったのだ。いや、むしろビジュアルプログラムすらいらない。昨今、Infrastructure as code

    Cooking as code - hidekatsu-izuno 日々の記録
    auient
    auient 2016/04/24
    レシピってある程度背景が共有できていればかなり定式化されていると思うけどな。Cookpadみたいな素人のメモじゃなくて、プロが書いたレシピは美しくムダがない。手順の分け方とかメソッドの切り出し方に近い
  • 良い管理職の条件 - hidekatsu-izuno 日々の記録

    最近、経営系のから派生して、管理職に関するをいくつか読んだのでその話を書こうと思う。 管理職とひとことで言っても切り口は多様にあり、一冊で総覧的に読めるには今のところ出会っていない。一方で、「リーダー」とひとこと書かれていても、経営者、中間管理職、プロジェクト・マネージャー、マーケット・リーダーなどそので主眼が置かれている役割が異なる場合も多く、文脈を考慮しないと間違った解釈をしてしまう場合もあるように思う。そのため、ここで書かれる話は私なりに大胆に解釈した内容を含んでおり、必ずしも学術的な根拠がないかもしれないことに注意してほしい。 なお、このエントリで参考にした文献は以下の通り。 事実に基づいた経営―なぜ「当たり前」ができないのか? 説得とヤル気の科学 ―最新心理学研究が解き明かす「その気にさせる」メカニズム ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える ビジネススク

    良い管理職の条件 - hidekatsu-izuno 日々の記録
    auient
    auient 2016/04/24
    管理職の仕事を「部下マネジメント」「業務マネジメント」の2つに分けるの、分かりやすい
  • なぜ労働時間規制は政府が行わければならないか - hidekatsu-izuno 日々の記録

    昨今、ブラック企業問題が新聞を賑わせたこともあって、労働時間の上限規制を強める方向に動いている企業も少なからず出てきているらしい。もちろん、これはいいことなのだけれども、労働時間規制は個々の企業に任せていいかのように思うとしたら考えものだ。 なぜ、労働時間規制を政府が行わければならないか。ひとつには、労働時間というものが競争条件のひとつとなっているからだ。もし、ある善良な企業が労働時間に上限を定めたとしても、悪徳ブラック企業がより多く働かせるならば、結果として悪徳ブラック企業の方が競争上有利になり最終的に生き残る確率が上がるかもしれない。しかし、政府が行うならば、どの企業も一律に規制がかけられるので、個々の企業の有利不利に影響しない。 もうひとつ考えられるのは、労働時間に対する他のサービスの依存関係の問題がある。現在の日では24時間のサービスが当たり前に提供されているが、労働時間規制が厳

    なぜ労働時間規制は政府が行わければならないか - hidekatsu-izuno 日々の記録
  • 1