グーグルの最高経営責任者(CEO)スンダー・ピチャイが総従業員数の6%にあたる1万2000人を削減すると発表し、「未来に対応するための難しい決断」だったと述べたのは1年以上前のこと。 こうした人員削減は今年に入り、ピチャイの言う、小規模だが年間を通じて継続的に行われる可能性があるレイオフに移行してきている。1月初め以降、同社が解雇した従業員数は1000人を超し、広告販売部門、YouTube、音声アシスタントの開発に携わっていたメンバーが影響を受けた。 「AIリストラ」で崩れた「特別な職場」 グーグルの親会社アルファベットは、人工知能(AI)への投資を拡大するために経費の削減に努めていると述べている。グーグルの広報担当者はまた、社員が自社の最重要課題に集中できるよう、組織の効率化を図っていると説明した。同社はさらに、全社的なレイオフを行っているわけではなく、組織再編は通常の会社運営の一部であ