私がアメリカで大学院に通っていたとき、AYSO(アメリカユースサッカー協会)と深く関わり合いを持っていた。AYSOは子供たちがサッカーに触れ合うのを助けるのため、父兄らによって運営されている草の根サッカー団体だ。 コストを最小限に抑えるため、リーグ全体が親たちによって運営されていた。リーグは競争を目的としたものではなく、特に8歳以下の子供たちの場合には、審判を務める親はできるだけ試合を引き分けで終わらせようとしていた。 その方法はプレー時間を延長や短縮することであったり、終了間際にファウルやPKを生み出すことであったりした。敗者として家に帰る子供がいなくて済むようにするためだ。 前置きが長くなってしまったが、昨夜ソウルのオリンピック・スタジアムのスタンドで感じた思いを説明するためにはこうするしかなかった。ファハド・ジャバー・アル・マリ主審が試合の最後の数分に馬鹿げたPK2本を取り、結果を引