図3 子宮頸がんをおさえるHPVワクチン その子宮頸がんを予防する効果があるとWHO(世界保健機関)が認めているのが、HPVワクチンです。実際、世界の多くの国で公費による予防接種プログラムが導入され、2019年2月末までに92か国がHPVワクチンの予防接種プログラムを行っています。 世界に先駆け2006~08年にこのプログラムをはじめたフィンランドやアメリカでは、すでに子宮頸がんの罹患の減少が確認され始めています。 オーストラリアでは子宮頸がんを引き起こす型のHPV感染率が77%低下し、子宮頸がんの前段階である「高度前がん病変」の発生率もビクトリア州の18歳以下の女子で約50%減少しています(オーストラリアがんカウンシル「Success of National HPV Vaccination Program」より)。 ©iStock.com 2018年10月には、ランセット・パブリック・ヘ