東京・吉祥寺の老舗ジャズ喫茶「メグ」が今月末で四十八年の歴史に幕を下ろす。著名なジャズ評論家でマイナーレーベル「寺島レコード」のプロデューサーとしても活躍する名物店主の寺島靖国さん(80)が喫茶店の経営から手を引くためだ。「若い頃からあこがれだったジャズ喫茶のおやじになることができた。幸せだった」。店はなじみ客に引き継がれ、ロックも流す店に改装されるが、古き良きジャズの名店がまた一つ消える。 (池田知之) JR吉祥寺駅近くの雑居ビル二階(東京都武蔵野市吉祥寺本町一)にあるメグは、一九七〇(昭和四十五)年一月、寺島さんが三十一歳の時に開いた。壁際の大型スピーカーに向き合う形で、二十五の客席すべてを並べたのは「スピーカーが先生のようなもの」(寺島さん)だから。音に集中してもらうため、お客さんも「おしゃべり禁止」だった。 高校生のころからジャズに熱中した寺島さんは、大学卒業後に会社勤めを経て実家
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