マクロン仏大統領は15日、パリの病院を訪問し、医師や看護師から個人用防護具の不足解消、賃上げや人員増など厳しい要求を突きつけられました。マクロン氏は、2018年に発表した医療改革政策について「間違いなくわれわれは戦略的誤りを犯した」と認めざるを得ませんでした。 新型コロナウイルスによってフランスでは死者が2万人を超えるなど深刻な影響が出るなか、長年のベッド数や人員・予算の削減の結果だとの政権批判が噴き出していました。 この日マクロン氏は、パリ市内の仏最大の病院ピティエ・サルペトリエール病院を訪れ、労働組合や医師、病院当局者と懇談しました。シミロウスキ呼吸器部長は「新任の看護師は貧困すれすれ」だとして大幅な賃上げが必要だと主張。病院当局者は、低賃金を補てんするため病院外で違法に働いているスタッフがいると訴えました。期限切れのマスクを使っているというある看護師は、「私たちは絶望的だ。あなたのこ