南米ボリビアのモラレス大統領は21日、月額の最低賃金を20%引き上げることなどで労働組合代表と合意したと発表しました。2013年のインフレ率が6.5%だった同国で、それを大きく上回る最賃の引き上げが実現することになります。 (菅原啓) インフレ率上回る 地元紙ラソン22日付などの報道によると、政府とボリビア労働者中央本部(COB)は、月額の最低賃金を20%、基本賃金を10%引き上げることで合意。これにより、現行1200ボリビアノ(約1万7800円)の最低賃金は1440ボリビアノ(約2万1300円)となります。公務員や国営企業労働者は1月にさかのぼって賃上げが実施されることも合意されました。 交渉では当初、20%の最賃引き上げを求める労組側に対して、政府側の提示額は10%増にすぎませんでした。数カ月にわたる交渉の末、合意内容は労組側の要求を全面的に受け入れたものとなりました。 モラレス大統領