「John Doe」という仮名を名乗る人物が、世界各地で行われている企業の租税回避の詳細を記した1150万件に及ぶ文書をリークしたが、その正体は依然として明かされていない。 しかし、米国時間5月6日、なぜこの人物がこれらの文書をリークしたのかを知る手がかりが、わずかながら明らかになった。これらの文書は、パナマの法律事務所Mossack Fonsecaから漏えいした情報であることから、「パナマ文書」と呼ばれている。 この情報提供者は、書面による声明を国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)とドイツの新聞社Suddeutsche Zeitungに提供した。この2つの報道機関は、今回の機密文書の分析および報道で先陣を切った。 「Doe」氏は、世界中で持てる者と持たざる者の所得格差が「数多くのスピーチや統計的な分析、少数の抗議運動、そしてときにはドキュメンタリー」にもかかわらず拡大している理由を