フランス大統領選(2回投票制)の第1回投票が23日に迫った。2大既成政党の候補者が低迷するなか、長年、泡沫(ほうまつ)政党扱いされてきた極右・国民戦線(FN)のルペン党首が勢い付いている。フランスで何が起きているのか。【パリ賀有勇】 「マダム・ルペン。あなたはイスラム教徒とその他を分断させようとしている」。大統領選に向け、支持率で首位を争う独立系候補のマクロン前経済相が声を荒らげ、ルペン氏を指さした。3月20日のテレビ討論。フランスが重んじるライシテ(政教分離の原則)が議論され、ルペン氏はイスラム教徒の女性用水着「ブルキニ」について「フランスの海岸での着用は反対だ。マクロン氏は賛成だろうが」と挑発したのだ。 2016年夏、南仏を中心とした自治体でブルキニ着用を禁止する動きが広まった。論争の口火を切ったのは仏南東部フレジュスのダビッド・ラシュリーヌ市長(29)。ラシュリーヌ氏はFNに所属し、
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