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邦楽に関するbandshijinのブックマーク (202)

  • ザ・サベージ『いつまでも いつまでも』メロディの波、海の揺らぎ。

    原曲リスニング・メモ 空高くから光がさすように熱い口笛が高鳴るイントロ。 ストリングスは中央、やや高域でⅴ→ⅵ→ⅶ→ⅵのカウンターラインを奏でます。固定音でいえばラ♭→シ♭→ド→シ♭。原曲のキーはD♭メージャーです。 エレキギターのリズムストロークが左に。アップピッキングで裏拍のノリを出したオルタネイトピッキング。アルペジオを交えた旋律的なメロディのエレキギターは右です。 ベースが真ん中でズンズンと響きます。ドラムスは右寄りに定位。 サクソフォンも左側でⅴ→ⅵ→ⅶ→ⅵのカウンターライン。 朗々と歌うボーカルです。録音時、何歳くらいなのでしょう、貫禄ある磨かれた印象の声。渋さ漂います。サスティン時にしっかりとビブラート。要所でハーモニーパートのボーカルも入ってメロディのコシを強めます。 間奏で右から聴こえるエレクトリックギターの和声的なプレイが巧みです。管楽器が照りのある音色でプァ〜ッとせり

    ザ・サベージ『いつまでも いつまでも』メロディの波、海の揺らぎ。
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/17
    Bメロ後半では同音連打を見せてそれを破る非固有音! 借用和音であるⅡMに合わせて、固有音を半音高めて上方変位させそのまま属音(ドレミファでいうところのソ)へリーチ! ドラマチックです。
  • 帰って来たヨッパライ いかれたプレイバック・オブ・ライフ

    なんとサレオツなボサノバ風。こんな爽やかな垢抜けた曲じゃなかったと思いますが、もちろんこれも良いです。天の声は泉谷しげる! 天にいなそう。 曲について ザ・フォーク・クルセダーズの自主制作LP『ハレンチ』(1967)に収録されました。解散記念盤だったのに、話題になってむしろ再結成・プロデビューの曲になったようです。作詞:ザ・フォーク・パロディ・ギャング(松山猛・北山修)、作曲:加藤和彦。 原曲リスニング・メモ “おらはしんじまっただ〜”。短2度でウロウロと刺繍をくりかえす歌メロディ。なんといってもこの変な声です。普通の声で歌って録音したテープの回転速度を上げて再生した音を収録すれば、音声の速度と一緒にキー(音の高さ)も上がってこの変な声になるはずです。 ギターの音も回転速度変更の術で高く収録されているようです。ギターなのにマンドリンのような音色に感じますね。それでいて決してマンドリンでもあ

    帰って来たヨッパライ いかれたプレイバック・オブ・ライフ
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/16
    主題はずばり「再生」でしょうか。変声、変音、変歌詞、変メロ。大変です!『帰って来たヨッパライ』
  • 結婚しようよ たくろうに続け

    ちぢれ気味の長い髪を蓄えています。袖の短いピンクのベースボールシャツ?に白いスラリとしたズボン。若々しいいでたちです。間奏に入るときに「OK松任谷だ!」と叫びます。歌のあるところでは和音でサウンドを支えたアコーディオンが間奏ではソロのメロディ、演奏者は松任谷正隆のようです。彼も吉田拓郎ほどでないにせよ、長めで縮れた髪型に見えます。当時ミュージシャンたちに好まれた髪型なのでしょうか。 客席には揃いの帽子をかぶったり歌詞に合った口の動きを見せたり歓声を高らかに上げたりする聴衆の姿や声。人気ぶりがうかがえます。 曲について 作詞・作曲:吉田拓郎、編曲:加藤和彦。1971年のよしだたくろうのアルバム『人間なんて』に収録されています。翌1972年にシングルカット。 原曲リスニング・メモ 左右からアコギが聴こえます。右のアコギはストロークとスライドプレイを混ぜている? よしだたくろうの声はダブリングし

    結婚しようよ たくろうに続け
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/15
    歌い出しは、時代を超えて今の私にさえ刺さる不朽のフレーズなのだと結んでおきます。そして、“結婚しようよ”に続くハミングこそがすべてを言い含めている……
  • ルージュの伝言 ソワソワのギフト

    宇宙図書館ツアー ドラムスの胴鳴りがかっこいい。激しく明滅する照明。図書館がモチーフのステージ美術。コーラスが踊りながら歌唱し目立っていますね。楽器メンバーらも楽しんでいる態度がうかがえる演奏。ドラムス、ベース、ピアノ、ストリングス、エレクトリック・ギター。原曲もシンプルな編成をコーラスで着彩している感じで、編成の骨格・肉付けをライブでも概ね踏襲しつつ、より楽しくハッピーな雰囲気を放っています。 “叱ってもらうわ My Darling”のところではプンプンした顔の演技をするユーミン。曲のオリジナル音源を聴いたときは、曲の主人公は「シンプルな憤り以上の複雑な感情を持っている」と私は思いましたが、ステージの上ではわかりやすくシンプルな感情を表現したようです。もちろんその深層の感情は複雑かもしれませんけれど。 映像のタイトルにあるとおり、2016年から2017年のおよそ10か月間にわたって行われ

    ルージュの伝言 ソワソワのギフト
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/14
    この厳しい境遇をこんな美しく爽やかな曲に昇華。ところで、ルージュを使ってバスルームに具体的になんと書き残したのでしょう。彼の心をソワソワと焦らせるような何かを巧みに表現したのでしょうかね。
  • 松任谷由実『守ってあげたい 』40周年 大またぎで聴き比べ

    1991年3月、大阪城ホールでの公演『CONCERT TOUR 天国のドア(THE GATES OF HEAVEN)』で披露した『守ってあげたい』の映像。ピシッとからだに沿っていて艶かしくギラつく衣装が奇抜。未来から来た爬虫類みたいです。 広い音域にわたるボーカル。Aメロの低いところからサビの高音まで声質の魅力が堪能できますし、(その衣装のように)音程もピシっと抜群。客席で歓喜する女性の姿。同性が惚れてしまいそうな魅力の正体はなんなのでしょう。博愛の器の大きさ、包容、先進、洗練を感じます。 シンセや、ギターのコーラスがかった透き通り、多層の厚み。パツンと引き締まり明瞭でキレの良い音像のドラム。コーラスに参加している歌手も華があります。遠藤由美、高橋洋子、奥井雅美とのこと。 2009 TRANSIT こちらは2009年のコンサートツアー『TRANSIT』。バンドの音づくりが素朴・実直になった

    松任谷由実『守ってあげたい 』40周年 大またぎで聴き比べ
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    bandshijin 2021/03/13
    アルバム『昨晩お会いしましょう』収録のオリジナルは、かなり包容や暖かみを意識して作ったんじゃないかと感じさせる、厚みがあって手触りがやさしく心地よい音です。40年守り、守られてきた博愛の佳作です。
  • 斉藤和義『Boy』浦沢直樹作画のMV視聴メモ 心の底まで、自由でいたい。

    蝉の声降りそそぐ夏休み感。 ナワトビを引きずっている? と思ったらアイスのはずれ棒。これをアンプ風ダンボールにinput。銘柄はHender(ヘンダー)か。Fenderのパロディですね。 ほうきをギターがわりに。頭も足も上下させてビートをとっています。ロッカーですね。 ドラムスの鳴り物はオナベ。スタンドは傘。太鼓はやっぱり段ボールです。 ベーシスト風の彼はなんとレフティです。ポール・マッカートニーみたいですね。 斉藤和義ご人も登場。よく似ています。浦沢直樹の業、漫画風のコマ割りも。少年らと斉藤和義の世界の関係がなんともいえません。い入るように斉藤和義へまなざしを送っているようにも見えます。少年らと斉藤和義が同時並行、もしくはカットで入れ替わりつつ提示されます。 好きな女子がほかの男子と歩いているところを目撃したのでしょうか、小学生くらいにみえましたがこのシーンでは中学生くらいに見えま

    斉藤和義『Boy』浦沢直樹作画のMV視聴メモ 心の底まで、自由でいたい。
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/12
    斉藤和義『Boy』。アニメーションならではの場面の移ろい。少年は心の中の人格のあらわれでしょうか。迫る謎の影はなんでしょう。ゆく先に立ち塞がる何か…やめんなよ!と自分を奮わせるのもまた、少年だった自分か。
  • 涙の太陽 ギラギラ光線のスピード

    ババーーー♪ ブラスの勇ましいイントロ。“ギラギラ太陽が”という一句でもうガッツポーズしたくなります。おれたち、勝ったわ!とハイタッチしたくなる勢いです。 伸びるギターにはフェイズがかかったようなシュワシュワとした音色の揺らぎ。そのバッキングに鋭いサウンドのギターがオブリガード、艶めかしくせり上がるフレーズ、チョーキング。 ダブリングの効いたメインボーカル、かと思えばBメロでは効果が外れて明瞭な輪郭のボーカルがバトンを継ぎます。 で、おまちどぉっ、なAメロパターンに戻り、ダブリングの効果も復活。各パートの音作りの意匠が細かく、楽曲の気度、熱情を引き立てます。くゥ!(グッとくる)。Aパートにハナがあり、ぶちかましてBで空気を入れ替え、黄金色に輝かんばかりのAパートに帰る楽曲構成。私は名演のシャワーを浴びています。 間奏ではF-1のマシンかジェット機が過ぎるサウンドが効果を出します。勝負に望

    涙の太陽 ギラギラ光線のスピード
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/11
    “ギラギラ太陽が”の一句でもうWin。恋愛のグラグラ揺れる心、激情がドンと来る。ありふれた題材を鋭い角度でメラリと。英語詞と日本語詞ともに湯川れい子。
  • バンバンバン 花形のちょっと後ろに、したたかなアイツ。

    ザ・スパイダース バンバンバン 音源 リスニング・メモ 飛び回るオルガン。特定の周波数が強く出た特徴ある音です。チープでインスタントな印象の楽しいサウンドです。ロックと年代を感じます。右にがっつりドラムを振るのはザ・スパイダースの音源でしばしばみられる特徴か。左にカンカンしたラテン系のパーカッションがいるでしょうか。コンプがかかってる感じがします。うわっと刹那にせり上がってくる感じ。こういう音作りが私の好物。リピートして聴いていると冒頭と結尾のテンポが微妙に違う気がします。完全に生演奏だからなのでしょう。100パーセントバンドのテンポであり、クリックなんて使っていない(むしろ電子的なクリックなんて普及していなかった?)。演奏の熱狂が伝わってきます。「バンバンババババ・・・」の言い終わりのシャウト。好みです。 ずっと聴こえているリフレインはギターとベースでユニゾンか。洋楽にアイディア元がある

    バンバンバン 花形のちょっと後ろに、したたかなアイツ。
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/10
    うまいことやってるやつって、ちょっと何食わぬ顔で一歩引いたとこにいたりしませんか。ババババンで言外を表現したこの名曲がB面であること、意図としか思えません!!
  • あの時君は若かった 未来からの嘆き

    ムッシュかまやつのアルバム『ザ・スパイダース・カバーズ【+3】』(1989年、再発2010年)。これに『あの時君は若かった』が入っています。 リスニング・メモ ムッシュのセルフカバー(1989) 打ち込みのリズム。シンセのフワァーとした音が厚みを出します。ドラムパートも打ち込みでしょうか? 輪郭が明瞭ですしキックがグリグリビチビチとほとばしっています。ベースもいかにもなシンセベース。軽い感じのピアノのトーンはアップライトの電子ピアノのサウンドでしょうか。エレクトリック・ギターのソロがさすがです。サクソフォンの合いの手も渋い。エンディングのシンセストリングスをずっと聴いていたくなります。発売時の1989年の「新しくてイイ音」のお手ってこんな感じだったのかもしれません。打ち込みのクリアで臨場感ある音像に洗練された生楽器や声の演奏を融合させています。素晴しきセルフカバー。優しい歌唱のダブリング

    あの時君は若かった 未来からの嘆き
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/09
    ザ・スパイダース音源もムッシュの1989年セルフカバーも、お手本にしたいサウンド。今できる限りのことをすると、それが未来にとっての若さになるのですね。高校生が書いたという詞が深い気づきをくれます。
  • 喝采 ちあきなおみ 作詞、作・編曲、歌唱の協調の極み

    1972年9月リリースのシングル曲、年内の後半にあたりますが第14回レコード大賞をとったようです。歌手の感極まった様子がこちらにも伝わってくる当時の映像をネット上でみかけたことがありますが、ちあきなおみ人の実演はサブスク等でみかけませんね。サブスクで聴きたい需要は私に限らず絶大かと想像します。 曲について 1972年のちあきなおみのシングル曲。作詞:吉田旺、作曲:中村泰士。歌手自身を題材にした(ようにみえる)作品を狙って作ったところ、じっさいのちあきなおみ人の経験と重なるものになったというエピソードがあるそう。 ちなみに編曲者が高田弘で、私の好みでは『地平を駈ける獅子を見た(1979オリジナルバージョン)』(松崎しげるの歌唱)、『わたしの青い鳥』(桜田淳子の歌唱)、『たそがれに別れを』(堺正章の歌唱)の編曲も高田弘によります。 (参考Wikipediaサイト) イントロ サスティントー

    喝采 ちあきなおみ 作詞、作・編曲、歌唱の協調の極み
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    bandshijin 2021/03/08
    下から上まで声の魅力を出せるか試されます。1オクターブと長6度にわたる音域。Aメロのモチーフの規則性の乏しさは神秘。絶妙なところで同じ音形が登場します。「喪」をこの世で最も美しく映した歌ではないかと。
  • サディスティック・ミカ・バンド『タイムマシンにおねがい』 ザ・SF黒船

    タイムマシンにおねがい 曲の名義、発表の概要について 作詞:松山猛、作曲:加藤和彦。サディスティック・ミカ・バンドのシングル、アルバム『黒船』(1974)に収録。 サウンドリスニング・メモ https://youtu.be/b8ATGykcyYg ダブリングしたボーカルがいきなりハイテンションで飛んできます。 エレキギター、ドカーン! こちらもダブってあります……というか左右で違うリフのイントロ。中央奥付近にも聴こえる? 少なく見積もっても合計3〜4はギターが入っていそうです。 ドラムスのハイハットとタンバリンがジャクジャクジャクジャク・・・リズムをキープする脇役? いえいえ、興奮をあおり目立っています。ときおりシックスティーン。スネアの音が格好良い。 奥のほうに鍵盤の類がきこえます。ピアノ、それにオルガンでしょうか。ピアノやエレキなどウワモノがかなりエイトビートを出しているので、むしろ

    サディスティック・ミカ・バンド『タイムマシンにおねがい』 ザ・SF黒船
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/07
    やばいボスが降臨した感。ぶわっとくるエレキギター。左右のリフと中央付近にコードを伸ばすギターが重ねてあるようです。ベースは意外と細かい打点を含むフレーズを要所に入れています。
  • 我が良き友よ ペンタトニック・マイナー・スケール・アッパーカット かまやつひろし、吉田拓郎

    鋭いエレクトリック・ギターの演奏。ストリングス、ラテン・パーカッション(ボンゴでしょうか)、ビブラフォン、バンジョー、ドラムス、ベースも聴こえます。ムッシュ(かまやつひろし)のボーカルはダブリングしているようです。エレクトリック・ギターも左右にダブっています。エクトリック・ピアノも引っ掛けた装飾音の演奏が垢抜けています。ラスト・コーラスでバンジョーが目立ってくるのが意図的です。なかなか大所帯な編成ですがそれぞれに強調しつつも明瞭で、全体的に鋭く力強い音像づくりに成功しています。素晴らしい音源です。 作曲について 声域 ワンコーラスはド〜上のミ♭と、1オクターブ+短3度の範囲で歌えます。半音の転調を含めると1オクターブ+長3度。かまやつひろしの飄々とした独特のキャラクターの歌声が “心地よし” です。 歌メロ 作家の個性は曲に出ますね。かまやつひろしが歌っていても、背景に吉田拓郎がダブって(

    我が良き友よ ペンタトニック・マイナー・スケール・アッパーカット かまやつひろし、吉田拓郎
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    bandshijin 2021/03/06
    Bメロのペンタトニックマイナースケールの節回しは見事なアッパーカット。ラストコーラスではこれでもかとトドメ。男同士の無粋な関係のおかしみを独自の言葉で紡いでいます。
  • さらば恋人 筒美京平の作編曲、ペンタトニックはずし

    堺正章といえば『北風小僧の寒太郎』。 そして彼といえばテレビタレント。「いただきました! 星みっつ!」(TBSの料理バラエティ『チューボーですよ!』)を唱える彼の声が私の記憶にあります。 彼が所属したザ・スパイダースとしての活動を私が認知し始めたのはむしろ最近。同じくザ・スパイダースメンバーのかまやつひろしが書いた『なんとなくなんとなく』は私の大好きな一曲です。 さらば恋人 彼のソロデビュー曲が『さらば恋人』(1971)。音楽のサブスクサービスでこれに近い年代の音楽を次々に再生して聴いていたら、偶然巡り合うことができました。 ドン、ドドン! というティンパニーが奏でる属音の低音保続の上で和音が進行。上声部は主要でシンプルなコードなのに、低音に属音(ヘ長調なので「ド」)がいることで響きに緊張感があります。しゃれていますね。 ソファソファソソー、といった音形が印象的。のちの間奏の部分でも似た音

    さらば恋人 筒美京平の作編曲、ペンタトニックはずし
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    bandshijin 2021/03/05
    民謡の哀愁と西洋音楽の旋律の滑らかさを調合したような洒脱さが光ります。弦の編曲は南沙織『17才』などでも味わいました。堺正章の声質が味わい深い。作詞はザ・フォーククルセダーズの北山修です。
  • 亜麻色の髪の乙女 島谷ひとみ、ヴィレッジ・シンガーズ 青空の下の幸福

    『亜麻色の髪の乙女』を私は2002年の島谷ひとみによるカバーで知りました。シャンプーのCMにつかわれていましたね。 ウクレレのような軽やかな撥弦楽器の音色に乗せたイントロを経て0:54頃〜4つ打ちのキックに乗った伸びやかなエレキギターの音。私はこれに、小〜中学生の頃に好んで聴いていたL’Arc〜en〜Cielの曲『NEO UNIVERSE』を思い出します。いずれも爽やかで開放感・清涼感のあるサウンドです。 島谷ひとみの話に戻って、2002年時はカバーだと知って「へぇ」と思いつつも、オリジナルは誰で作曲者は誰で……と辿って求めるほど熱心ではありませんでした。 これを最初に歌ったのはヴィレッジ・シンガーズ。 こちらの映像は2002年の島谷ひとみによるカバーのヒットをきっかけに、グループが再び動き出した頃のもののようです。複弦の音像が印象的な赤いギターは名器、リッケンバッカーでしょうか。間奏に入

    亜麻色の髪の乙女 島谷ひとみ、ヴィレッジ・シンガーズ 青空の下の幸福
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    bandshijin 2021/03/04
    彼に会いにいく→彼に会えた。あるいは、彼に会えた→帰る。また今度いつ会えるかな。歌に含まれるシーンは、ほとんど1〜2カット?幸福に焦点が当たっているがゆえ、かえって他の部分を想像します。人生いろいろ。
  • 加山雄三『お嫁においで』 「あなたって、ホント馬鹿」?

    緊張を演出するⅡM→Ⅴ BメロはAメロよりもコードチェンジが少ないです。和音ひとつでより長い時間を引っ張っています。特にBメロ後半“僕にうたう 君の微笑み”のところではⅡM→Ⅴとつないでいて、曲中で最も高い緊張を演出しています。 ちなみにⅡMは便宜上の表記で、実際は別の調の和音を借りている、お招きしているようなものです。別の調とはⅤ調(ゴドチョウ)のことで、たとえばこの曲の主調であるFメージャーにとってはCメージャーが該当します(ファ、ソ、ラ、シ♭、と数えると「ド」が5番目ですね)。「Ⅴ調のⅤ」(ゴドチョウのゴド)なので「ゴドゴド」「ドッペルドミナント」などと呼びます(ほんとです)。 歌詞について 作詞は岩谷時子。作曲:弾厚作(加山雄三)との共作の例には『君といつまでも』(1965)があります。この翌年にリリースしたのが『お嫁においで』ですね。 『お嫁においで』は同1966年内に同名映画

    加山雄三『お嫁においで』 「あなたって、ホント馬鹿」?
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    bandshijin 2021/03/03
    軽快な曲調、細かい音形やコードのひっぱり方を鑑賞。歌詞にロマン。『君といつまでも』翌年の岩谷時子・弾厚作(加山雄三)の共作。馬鹿さ込みでパートナーに受け入れられたら、相当な幸せ者では。
  • 瀬戸の花嫁 門出と試練

    小柳ルミ子のシングル曲(1972)。作詞:山上路夫、作曲:平尾昌晃。 上リンク先の映像は第59回日レコード大賞出演時のものでしょうか。2017年に没した平尾昌晃は同年のこの機会に特別功労賞を贈られています。小柳ルミ子の歌唱がなお感慨深く響きます。1972年時の歌唱よりも単語の語頭がより強調されて感じます。平尾氏への敬意や哀悼が表れているのかもしれません。 こちらの方が当時(シングル発売時)に近いものでしょうか。瑞々しくかろみのある歌唱です。近年も当時も、変わらない伸びと透明感です。 曲について 小柳ルミ子はB♭メージャー調で歌っています。シ♭〜オクターブをまわりレまで、10度の音域が出せればこの曲は歌えます。落ち着きある曲調。純朴な歌です。 ピークの成し方 私が面白いなと感じたのは、音程のピークがAメロにあること。高い「レ」はAメロで出てきます。変化を出すBメロ(サビ)でハイトーンを聴か

    瀬戸の花嫁 門出と試練
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    bandshijin 2021/03/02
    音域のピークはAメロ、ボトムはBメロ。リズム形の妙もBメロ。歌詞“愛があるから” “男だったら”に考えさせられる。爽やかで純朴に描き切っているからこそ先に待つ試練や苦難を予感。小柳ルミ子の歌唱みずみずしい
  • 橋幸夫・吉永小百合『いつでも夢を』理想の鏡 〜デュエット・ソングの音域考〜

    楽曲の映画化 この曲をもとに作られた映画が翌1963年に公開されています。楽曲の映画化はこのブログで取り上げたことのあるものでいうと『夜明けのうた』『サヨナラCOLOR』が思い浮かびますが、世の中にかなりの数あるような気がします。この共通点で作品を巡ってみるのも面白いかもしれません。 映画を作らせてしまうほどに作り手の意欲を刺激する楽曲だという場合と、すでに人気のある俳優や歌手のヒット曲との相乗効果を利用してさらなる商業的な成功を重ねようと狙う場合(あるいはこれから人気者にしたい新人・無名の人を押し出す場合)ほかが考えられます。 1960年代はどんな気風だったのか……そのにおいや肌ざわりはどんなものだったのでしょう。生活の中で、みんなが同じテレビ番組を見て、同じ歌手の同じ曲を聴き、国民の多くが知る「人気者」「有名人」がいたはずです。 そういう状況において、ある曲がヒットした場合、「これで映

    橋幸夫・吉永小百合『いつでも夢を』理想の鏡 〜デュエット・ソングの音域考〜
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    bandshijin 2021/03/01
    1Oct違いのユニゾン。男声が低い音域、女声が高い音域を要求されるのでは? ハモるとかすればいいが演奏のハードルが上がります。音域を狭く曲を書く手もありますが、つまらなくなってしまうかも? 奥が深いです。
  • いつも何度でも 声の隙間、言葉の向こう側

    作詞:覚和歌子、作曲:木村弓。木村弓が弾き語っている弦楽器は、ライアー。ぴとぴとと触れただけで音が出ているみたいに見えてふしぎに思えます。弦を弾く(はじく)動作がもっと大げさに見える様子を想像しましたが、とても小さく無駄のない動作で綺麗な音が出せるのだと知りました。 アニメ映画『千と千尋の神隠し』(スタジオジブリ、監督:宮崎駿、2001年)の主題歌としてあなたも知っていたのではないでしょうか。私も人前で演奏する機会があったときにこの曲を選んで歌ったことがあります。そのとき聴いた人に喜ばれた…かどうかは定かではありませんが、演奏者にも非常に好まれる曲かと思います。 曲について 構成 8小節のAメロ(平歌)パターンを反復し、合計16小節(細部は歌詞に合わせてパターンを微妙に変えていますね)。Bメロ(サビ)も8小節の定型の反復(合計16小節)が基です。後半は割り方を部分的に細かくし8分音符の連

    いつも何度でも 声の隙間、言葉の向こう側
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    bandshijin 2021/02/28
    繊細なライアーの響き、ラ・ル・ホなどの単純な発音によるスタッカートの歌唱は名演。音の隙間、言葉の隙間に私の気持ちは動く。情報量で埋めない歌唱が今の私に心地よい。
  • 夜明けのうた 「たくテク」光る、麗しのメロディ

    岸洋子が歌った『夜明けのうた』。作詞:岩谷時子、作曲:いずみたく。1964年にシングルがリリースされています。同年に坂九もこの曲のシングルを出しています。1963年に坂が主演したドラマ『ぼうや』の主題歌となりました。よって、世間の認知が先なのは坂版でしょうか。岸の持ち歌という認知が強いのか、どうでしょうか。 “よーあーけのー”……。歌い出しから4度跳躍の音形。すっと跳躍先の音程に乗るかろやかさ。ひとつひとつの音程を保ち、のびやかにビブラートをかけていきます。やがて来るまぶしい朝陽を待つ、束の間……空間と色彩のグラデーションがずっと続いていくような岸洋子の歌唱が見事です。 ちなみに『夜明けのうた』は先日このブログで取り上げた『恋の季節』(ピンキーとキラーズ)と同じに、いずみたく・岩谷時子による作品です。 岩谷時子の作品といえば私としては『友だちはいいもんだ』(劇団四季のミュージカル『ユ

    夜明けのうた 「たくテク」光る、麗しのメロディ
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    bandshijin 2021/02/27
    歌本を見ても音源をめぐっても、いずみたく作品にビビッときます。直感の要因を、思考と鑑賞を深めることで探っていくと理屈で解釈できる部分が確かにあると思えます。でも、後にも先にも直感が好きだと云うている。
  • 太陽がくれた季節 いずみたくメロディの魅力

    青い三角定規が歌い、1972年にシングルリリースした『太陽がくれた季節』。 いずみたくのメロディの魅力 私はいずみたく作品のすっかりファンです。私が書いているこのブログサイトの虫めがねマークのところに“いずみたく”と入れて検索することでヒットする関連記事も増えつつあります。『手のひらを太陽に』『見上げてごらん夜の星を』『ゲゲゲの鬼太郎』『いい湯だな』『恋の季節』全部いずみたく作品です。歌をぱらぱらめくっていていずみたくの名前を見つけたり、ネットで検索していて知っている曲名に出会ったと思ったらそれもいずみたくの作だとわかったりしたときには「これもかぁ!」と異常な興奮を覚えるほどになってしまいました。それほどに私の世界はそこら中がいずみたくなのです。 いずみたく作品の、何が私はそんなに好きなんだろう。その謎を明かす要因かわかりませんが、思うことがあります。いずみたく作品の歌メロディを譜面に起

    太陽がくれた季節 いずみたくメロディの魅力
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    bandshijin 2021/02/26
    ばらばらにしたり、くっつけたり、混ぜたりして練り上げられたモチーフのまとまりは磨かれたキャラクター。かれらの能動の軌跡、構成は物語。いずみたく作品は音楽なのにもっと総合的な創作物に思えてきます。