進化生物学研究所理事長・所長 湯浅浩史 この12月6日まで、上野の国立民族博物館で、世界のヒョウタン展が開かれていました。私が世界70カ国から集めた650点のヒョウタンを展示したのですが、9月15日から2ヶ月半ほどの間に、14万人余りの人が訪れ、好評でした。皆さん一様に、びっくりした、意外だった、おもしろかったと述べられ、また、ツイッターやブログでは、感想や写真が出回っています。 ヒョウタンは「人類とともに1万年」という、長い歴史を持ち、生活と結びついてきました。 その実例をいくつかあげてみます。ヒョウタンは、世界最古の栽培植物の一つで、日本でも最も古い栽培植物です。イネやムギやマメや野菜、花などより、はるかに古い9600年前の出土があります。しかも、ヒョウタンの原産地は、アフリカなのです。これは近縁の野生種がアフリカにだけ、分布していることなどから明らかです。アフリカから9600年も前の
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