見て、描いて、食べる毎日 ある日「食べもの」が「生きもの」に イカ研究者「あなたの精神はすばらしい」 よくランチに行く、鹿児島市の喫茶店でふと、ある女性店員に目がとまりました。ベレー帽にイカのバッジ、イカ柄のブラウス、首から下げているのはイカのキーホルダー……イカだらけ! 聞けば、イカだけを描いている「イカ画家」とのこと。んんん?イカだけってどういうこと? なぜイカなの? 「イカを描くので精いっぱい。他に目をむける余裕なんてありません」という謎の画家に話を聞きました。(朝日新聞鹿児島総局記者・島崎周) 毎日見て、描いて、食べる。「余裕なんてありません」 「イカ画家」こと宮内裕賀(ゆか)さん(31)は、喫茶店で働きながら、毎日イカを描いています。 今まで作品として描いたイカは300点以上。スケッチなども含めれば、その数は膨大です。生態をリアルに表現したかと思えば、ファンタジーの世界へと見る人
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