ブックマーク / withnews.jp (13)

  • 熱海の「盛り土」すぐ指摘できた理由 5年前から進むバーチャル静岡

    7月初めに起きた静岡県熱海市の大規模な土石流災害は、その被害状況の把握に県が公開した地形のオープンデータが使われました。静岡県は、仮想空間に建物や森、河川など県を丸ごと再現する「VIRTUAL SHIZUOKA」(バーチャル静岡)構想を掲げ、全国で初めてとなる地形データのオープンデータ化を進めてきました。地形データのオープンデータ化に二の足を踏む自治体が多い中で、なぜデータをオープンにし、どう進めてきたのでしょうか。また熱海の災害ではどのようにデータを活用したのでしょうか。 発災半日後、有志チーム結成 7月3日午後、Facebook上に「静岡点群サポートチーム」という有志グループが立ち上がりました。中心となってメンバーを集めたのは、静岡県建設政策課で土木工事へのICT(情報通信技術)の活用推進を担う杉直也さんです。 3日午前に土石流発生のニュースを目にし、過去の災害対応の経験から「被害が

    熱海の「盛り土」すぐ指摘できた理由 5年前から進むバーチャル静岡
  • 忘れられた「昭和ガラス」に2千枚超の注文 生産激減後に起きたこと

    昭和期に民家で使われていた「型板ガラス」。加工品である皿のヒットの背景を調べると、その歴史的意義が見えてきました 出典: 旭屋ガラス店のインスタグラム(asahiya.g) 「メロン」「夜空」どんな見た目? 皿に加工して気付く、ガラスの美しさ 高度経済成長を支えた立役者 かつて民家の窓や障子にはめられていた「型板ガラス」。昭和期にガラスメーカーがこぞって手掛け、そのデザインの芸術性を競いました。後年、住宅事情の変化に伴い、やがて国内での流通量は激減します。ところが最近、このガラスを加工した「皿」が、ネット上を中心に空前のブレークを見せているのです。一度忘れられた工業製品が、なぜウケたのか? そして型板ガラスは、そもそもどんな役割を果たしてきたのか? 皿への加工を行う専門業者や、かつて生産に関わった人々の声からひもときます。(withnews編集部・神戸郁人) 「メロン」「夜空」どんな見た目

    忘れられた「昭和ガラス」に2千枚超の注文 生産激減後に起きたこと
  • 30万円の干物「リュウグウノツカイ」、記者は気づいた「もしや?」

    「で、おいしいの?」 「まさか売れるとは」 「趣味です」 東京・銀座の回転ずし店で、珍しい深海魚の干物が販売されている。ひょろ長いミイラのようで、長さは約2メートル、値段はなんと30万円。その魚は?お味は?そして、買い手は現れるのか――。 「で、おいしいの?」 ホタルイカやシロエビなど、富山湾の海の幸が目玉の「廻転とやま鮨銀座」。事を終え会計に向かうと、レジ横に不気味な骨ばった物体がぶら下がっていて、思わずのけぞった。 何だこりゃ…。 「珍しいでしょ、一緒にスマホで記念撮影してあげましょうか」と、店員さんはいたずらっぽい笑みを浮かべた。 正体は、リュウグウノツカイの干物。 水深200メートル以上の深海にすんでいるが、詳しい生態はわかっていない「幻の魚」だ。 店を運営する会社の社長が一昨年、富山県内で販売されているのを見て一目ぼれし、店の名物にしようと購入したという。 東京までは運べないと

    30万円の干物「リュウグウノツカイ」、記者は気づいた「もしや?」
  • 火焰土器型ソフトクリーム容器 縄文仕込みの「映え」見せつける

    燃え上がる焔のような形状が特徴的な、縄文時代の土器「火焔土器」。重厚感あふれる土器をモデルに、まるでサクサクと音を立てそうな、軽やかな「ソフトクリームの容器」に変身させた写真がツイッターで話題になっています。精巧なこの容器をつくることができた背景には、縄文文化財をオープンソース化するというプロジェクトがありました。 話題となっているのは、Nぼっくす+さん(@cTstZKtDOlRIN1z)がTwitterに投稿した写真です。新潟県長岡市の馬高(うまたか)遺跡で出土した「火焔土器」と「ミス馬高」と名付けられた土偶をモチーフに、ソフトクリームの容器とスプーンにリメイクしています。 その名も、「火焔土器型ソフトクリーム容器」と「ミス馬高土偶スプーン」。縄文の文化歴史に思いを馳せつつ、現代らしく楽しむことができる作品です。

    火焰土器型ソフトクリーム容器 縄文仕込みの「映え」見せつける
    barringtonia
    barringtonia 2020/08/19
    オープンソースのCADデータを使用とのこと
  • 「青のりファンのみなさまへ」三島食品が新商品に異例のメッセージ

    収穫激減で価格高騰 率直な言葉で事情説明 陸上養殖で安定供給目指す 赤シソふりかけ「ゆかり」で知られる三島品の新商品「あおのり」。この包装に書かれたメッセージが話題です。「今できる精一杯の青のりを準備しました。でも待っていてください。必ず帰ってきますから」。異例の呼びかけの理由を、三島品に聞きました。(北林慎也) 「必ず帰ってきますから」 三島品(広島市)が7月1日に発売した、焼きそばやお好み焼きなどに振りかける「あおのり」。 国産のウスバアオノリとヒラアオノリを原料にした、グリーン基調の包装の新商品です。

    「青のりファンのみなさまへ」三島食品が新商品に異例のメッセージ
  • 話しかけたタクシーの運転手はボートピープルだった 日本での40年

    「船に乗って」泣いた母 「夢やぶれた」 「日人」だったなら コンビニ、飲店……まちなかで「外国人」をみかけることは、めずらしいことではなくなってきました。でもその音を知る機会はなかなかありません。先日、東京都中央区日橋で飛び乗ったタクシーの運転手に話を聞いてみると、「私は元ボートピープルです」と話し始めました。40年前、命がけで海を渡り、日にたどりついた彼が、どんなことを思い、暮らしてきたのか。「日を憎んだこともある」という日々。コロナウイルスの影響で「仕事が8割減って大変」という中、それでも「日を愛している」と話すまでの思いを聞きました。 丁寧な運転手 「車内の温度はいかがですか?」。昨年末、タクシーで、丁寧な言葉をかけてくれた運転手は、独特のアクセントがありました。ネームプレートは「伊東真喜」とありました。それでも私は興味をおさえられず、「大変失礼ですけど、外国のご出身で

    話しかけたタクシーの運転手はボートピープルだった 日本での40年
  • 医学部の多浪会、40年ぶり華麗な復活 「中卒ひげ」が目指す医師像

    大阪から仙台へ 創設者との不思議な縁 すがすがしい取材 東北大学医学部に多浪を経験した学生が集う「風雪会」というサークルがあります。発足は1978年。長らく休眠状態にありましたが2017年春、40年ぶりに復活を遂げました。その歴史の鍵を握る人物を訪ねました。(朝日新聞大阪生活文化部・小若理恵) きっかけは大阪大学 2019年の暮れ、1通の配達証明郵便が届いた。何かクレームかと思い、恐る恐る封を開けてみると、こんな手紙が入っていた。 「私は東京大学法学部を卒業後、東北大学医学部に入学しました。7浪相当です。入学式で出会ったとてもフレッシュマンに見えない同級生たち。経歴を聞いてみると、多浪や大学卒業後の人が多く、3浪以上を集めて『風雪会』を立ち上げました」 その少し前、朝日新聞大阪社発行の夕刊「まだまだ勝手に関西遺産」で「大阪大学多浪の会」という学生サークルを取り上げた。入会資格は2浪以上。

    医学部の多浪会、40年ぶり華麗な復活 「中卒ひげ」が目指す医師像
  • 格ゲー業界騒然!パキスタン人が異様に強い理由、現地で確かめてみた

    行きつけの「道場」 知られざる猛者たち ゴールデンウィークに大阪へ 今年2月、強豪ひしめく格闘ゲームの世界大会で、無名のパキスタンの若者が「番狂わせ」の優勝を果たした。さらに業界を騒然とさせたのは優勝後に放った一言。「パキスタンには強い選手が、まだまだいる」。まるで漫画のような展開。真偽を確かめるため訪れた現地で待っていたのは「ラホールの強心臓」「コンボの魔術師」「青シャツの神童」などの猛者たちだった……。ネットゲームの時代、わざわざゲーセンに通う理由。宗教指導者に「がん見」されながら腕を磨くそこはまさに「虎の穴」。パキスタンでいったい何が起きているのか。真相を探った。(朝日新聞イスラマバード支局長・乗京真知) 行きつけの「道場」 1千万人超が暮らすパキスタン東部ラホール。砂ぼこりが舞う大通りを2人乗りのバイクが競うように走り抜けていく。流行をいち早く取り入れる学生や商魂たくましい起業家が

    格ゲー業界騒然!パキスタン人が異様に強い理由、現地で確かめてみた
  • マイナー毒蛇から小5救う 血清開発したヘビ園に聞く対策の闇

    マイナー毒蛇から小5救う 血清開発したヘビ園に聞く対策の闇 7月末、ヤマカガシとみられる毒蛇にかまれた小5を救った血清は30年ほど前、群馬の観光ヘビ園によって開発されたものでした。研究者の自発的な研究があったおかげの救命、だったのかもしれません。実は、国内の毒蛇対策って、全体的にも危ういようで...

    マイナー毒蛇から小5救う 血清開発したヘビ園に聞く対策の闇
    barringtonia
    barringtonia 2017/08/05
    "科研費が採択されていなければ、血清は作られておらず、今回の事故でも死亡につながったかも<中略>命を救うための研究が、そういう性質の予算で辛うじて支えられたというのは、ちょっとこわい"
  • イカだけ描く「イカ画家」の謎すぎる生態 バイト後ダッシュで水槽へ

    見て、描いて、べる毎日 ある日「べもの」が「生きもの」に イカ研究者「あなたの精神はすばらしい」 よくランチに行く、鹿児島市の喫茶店でふと、ある女性店員に目がとまりました。ベレー帽にイカのバッジ、イカ柄のブラウス、首から下げているのはイカのキーホルダー……イカだらけ! 聞けば、イカだけを描いている「イカ画家」とのこと。んんん?イカだけってどういうこと? なぜイカなの? 「イカを描くので精いっぱい。他に目をむける余裕なんてありません」という謎の画家に話を聞きました。(朝日新聞鹿児島総局記者・島崎周) 毎日見て、描いて、べる。「余裕なんてありません」 「イカ画家」こと宮内裕賀(ゆか)さん(31)は、喫茶店で働きながら、毎日イカを描いています。 今まで作品として描いたイカは300点以上。スケッチなども含めれば、その数は膨大です。生態をリアルに表現したかと思えば、ファンタジーの世界へと見る人

    イカだけ描く「イカ画家」の謎すぎる生態 バイト後ダッシュで水槽へ
  • おじさんはラストエンペラー、画家が語った思い出「皇帝から公民に」

    「どう見ても変な人」 自分でドアを開けたことがない 平山郁夫に衝撃、日に留学 ラストエンペラーとして知られる愛新覚羅・溥儀(プーイー)。王昭(ワン・ジョオ)さんは、溥儀のおいで、画家として日に暮らしています。1950年に生まれ、文化大革命も経験した王昭さん。「ドアを自分で開けたことがない」「宮廷料理よりジャージャー麺が好物」というラストエンペラーの素顔。画家としての半生を聞きました。

    おじさんはラストエンペラー、画家が語った思い出「皇帝から公民に」
  • 塩を使わずしょっぱい? 舌をビリビリ、電気味覚フォークの実力

    舌先が「ピリッ」 金属っぽい感じも 同僚記者「確かに塩味」 高血圧の人でも塩味を楽しめる 塩を全く使っていない料理なのに、塩味を感じることができる魔法のフォークが開発された――。同僚記者からそんな話を聞き、メディア向けに開かれた試会に参加しました。気になるフォークの正体は?使ってみると、新感覚の体験が待っていました。 一見普通のフォーク、ボタンを押すと…… 都内の和レストランで開かれた試会。テーブルに置かれたのは一見何の変哲もないフォークです。しかしよく見ると、柄の部分に小さなボタンが。手に持つ部分もシルバーに加工されています。「これが『電気味覚』フォークです。舌に電気刺激を与えることで、塩味が感じられるようになります」。紹介をしてくれたのは、開発者である東京大の中村裕美研究員です。 電気味覚?舌に刺激?ちょっと怖そうな感じもしますが、とにかく実際にべてみることに。用意された無塩の

    塩を使わずしょっぱい? 舌をビリビリ、電気味覚フォークの実力
  • 中学生の「コンビニ昆虫」研究が話題 立地と照明、執念の調査

    昆虫好きの中学生 延べ60店舗を調査 虫が多かったコンビニは… 虫が集まるコンビニと、集まらないコンビニの違いは何か――。三重県の中学1年生の調査研究が「すごい研究だ」とツイッターで話題を呼んでいます。津市内の延べ60店舗以上のコンビニを調査。採集した昆虫を会社別に分類した標を完成させました。大阪で今月開かれる日昆虫学会でポスター発表を行います。 きっかけは父の車に付いた「触角」 調査したのは津市立橋北中学校の1年生、西川充希君。大の昆虫好きです。自宅近くの県立総合博物館にある林で、毎月、昆虫の観察や採集、標づくりに精を出しています。 そんな西川君が昨年の夏休みの自由研究で調べたのが「虫が集まらないコンビニのひみつ」。同じ津市内のコンビニでも、たくさんの虫が集まってくる店舗と、そうでない店舗があることがわかり、その理由を調べました。 今月、博物館で研究を紹介したところ、ツイッターで「

    中学生の「コンビニ昆虫」研究が話題 立地と照明、執念の調査
    barringtonia
    barringtonia 2016/03/10
    素晴らしい。アイデア自体はプロでも通用する。ちゃんとやろうとすると、微小な虫も含めた同定が大変とか、日変動が大きそうとか、いろいろ難しいだろうけれど。
  • 1