大手町の三井ホールにて、「巨大映像で見る五大絵師」を見た。 faaj.art 文字通り有名な五人の絵師の作品が巨大映像になっているというもので、葛飾北斎、歌川広重、俵屋宗達、尾形光琳、伊藤若冲という錚々たる名前が並ぶ。 当初私は「今はやりの没入型インスタレーションみたいな感じかな」と思っていたが、違った。画面が巨大なので没入しようと思えばできるけれど、どちらかというと「見る」という行為に脳を全振りするような体験だった。 目の前いっぱいにばかでかく現れた絵を、見る。「観る」ではなく、「見る」。それはもうつぶさに「見る」のだ。 先日東京オペラシティのアートギャラリーで開催されていた「ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」にて、能動的に見るという行為について考えたりしたんだけど、見ているつもりで実は注意深く見ていない事柄に対し、自動的に人が最大限の注意力を発揮するにはきっといくつかやり方があって、そ