すしの可能性を限りなく探究・極める。 江戸前ずし・郷土のすし・素朴な稲荷ずしまで、無限大の「すしの世界」へご案内します。 アオイガイは貝ではない。タコの仲間だ。 タコイカなどの祖先は例えばアンモナイトのように貝殻を持っていた。 例えばイカがもともとは貝殻を持っていた証拠がコウイカの甲となって残っている。 甲は貝殻の変化したものだ。 なぜ体内に取り込んでしまったかと言うに、貝殻を背負っていては、どうにも動きづらいためだろう。 そんな重苦しい貝殻を今でも持っているのは、生物としてガンコなんだろうね。 沖合を貝殻に入ってぷかぷかと漂流している。 そして夏ともなると日本海に流れ込んきて、ときに定置網などに大量に入る。 入ったらどうなるのか? 捨てられるのだ。 まことに美しい貝殻で、5つ、6つと拾い集めて抱えていると、島根半島馬島の定置網漁師さん、親切にもっときれいで中身入りのものを渡してくれる。