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  • レイシズム、ナショナリズム、パンデミック、そして世界戦争へ―仁木稔《HISTORIA》シリーズ|彰往テレスコープ

    2004年の第一作『グアルディア』からスタートしたSFシリーズ《HISTORIA》。「新型コロナウイルスの世界的流行と人種差別や国籍差別の猖獗、さらにヨーロッパにおける帝国主義の亡霊が復活したかのような侵略戦争、といった現実を目の当たりにする2022年の私たちは、今や《HISTORIA》シリーズがどれほど人類の諸相を「リアル」に描いていたか身をもって知ることができる。」(文・生素 仁) 世界的に流行する感染症によって、グローバルに接続した世界秩序が崩壊。感染者差別や人種差別が糧難を難民の発生によって助長され、各国は相互不信から戦争状態に陥る。先進諸国でも「捨て去られた古い価値観」であったはずのナショナリズムや権威主義が復活。核兵器や大量破壊兵器が見境なく使用され、人類は残った生存圏をますます縮小させていく……。 仁木稔によるSF未来史《HISTORIA》シリーズの世界観だ。まるでここ数年

    レイシズム、ナショナリズム、パンデミック、そして世界戦争へ―仁木稔《HISTORIA》シリーズ|彰往テレスコープ
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