ブックマーク / wagaizumo.hatenablog.com (2)

  • 日本の狼(犬)は月に吠えたか:萩原朔太郎『月に吠える』と狼の文化史 - 古い土地

    萩原朔太郎の第1詩集『月に吠える』(1917年)は、大正口語自由詩を代表する作品としてよく知られる。 この詩集に頻出するモチーフの1つが、タイトルにもなっている「月に吠える犬」「病める犬」だ。 月に吠える犬は、自分の影に怪しみ恐れて吠えるのである。疾患する犬の心に、月は青白い幽霊のやうな不吉の謎である。犬は遠吠えをする。 (「序」『月に吠える』) 稿で調べたいのは、「月に吠える獣(狼/犬/その他)」というモチーフの歴史的形成である。朔太郎の詩全般がそうであるように、「月に吠える犬」という一見なんということもないモチーフもまた、明治維新以後の文化交渉(東洋/西洋、都市/地方など)の中で生まれた。このダイナミズムを記述することが、私の(建前に近い)根的なモチベーションだ。 ただ件は未だ調査途上にある。今回は狼を中心に据えて、分かったこと・分からなかったことをまとめた。 日の「月に吠える

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  • T. S. エリオット『荒地』登場人物最強議論スレ(強さランキング) - 古い土地

    以下、独断と偏見に基づきエリオット『荒地』(1922年)の登場人物で誰が一番強いかを決める。ただし一般人レベルのDランクとそれ未満のEランクは列挙していたらキリがないので、ある程度枝刈りした。 和訳は基的に岩崎宗次訳『荒地』(岩波書店、2010年)に従う。引用の末尾に「I:死者の埋葬」「II:チェスゲーム」「III:火の説教」「IV:水死」「V:雷の曰く」のいずれの章に属するかを記す。例: 四月は最も残酷な月、リラの花を (I) 燃える (III) Eランク 水 せめて水の音でもあれば [……] チャイロコツグミが松の樹にとまって歌うところに ポトッ ポトッ ポトッ ポト ポト ポト ポト だが水はない (V) 存在すらしない雑魚。Eランクが妥当。 原注で「ポトッ」はツグミの鳴き声だとされている。しかし一部の専門家によれば、ツグミの鳴き声よりも「ノコギリフクロウ」の鳴き声の方が「ポトッ」

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