この技法は、法隆寺所蔵 国宝「玉虫の厨子」の復興プロジェクトという、およそ1,400年前に推古天皇が仰ぎ見た玉虫厨子の輝きを現代によみがえらせようというプロジェクトを機に、玉虫の羽根を漆に定着させる技法を編み出したことにより確立されました。 まさに輪島塗という日本唯一の重要無形文化財である塗の技法に相応しい蒔絵技術の一つとも言えます。実に多方向、多角度からの不思議で、かつ美しい輝きは、私達を魅了し、およそ1,400年前、推古天皇が仰ぎ見ていた美しい輝きと同じ輝きであると思うと、何か不思議な感動と 滄溟 ( そうめい ) 感、そして神秘的な情感を覚えます。 このような玉虫羽根蒔絵加飾の作品を手掛けるのは、輪島塗産地においても、当工房の立野敏昭のみであり、全国的にみても唯一性があり、オンリーワンの技術が特徴と言えます。 玉虫は温かい地方に生息し日本でも沖縄から青森までは生息しています。 玉虫は
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