タグ

社会と書評に関するbassai718のブックマーク (12)

  • 駒村康平「大貧困社会」 - 備忘録

    貧困社会 (角川SSC新書) 作者: 駒村康平出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ発売日: 2009/01メディア: 新書購入: 3人 クリック: 51回この商品を含むブログ (28件) を見る 「大貧困社会」とは何を意味するのか。冒頭の記述をみると、これから到来することが予想される経済の長期的な低迷や、ロストジェネレーションの中高年化によって、我が国の貧困率が大きく拡大することを意味しているようだ。むろん、その根拠は薄弱なものであるが、一方で、いまの時代が我が国の行く末を考える岐路にあることは間違いなさそうである。書の大きなテーマも、そのことに関係している。つまり、我が国はこれから「大きな政府」を目指すのか、あるいは「小さな政府」を目指すのか── さまざまな批評をみると、書は、データを多用し実証的であることに高い評価が上げられている。このテーマについても同様であり、社会

  • じゃあオレが語るか - 書評 - おまえが若者を語るな! : 404 Blog Not Found

    2008年09月29日03:00 カテゴリ書評/画評/品評 じゃあオレが語るか - 書評 - おまえが若者を語るな! 角川書店岸山氏より献御礼。 おまえが若者を語るな! 後藤和智 書を一読して真っ先に思い出したのは、 「ローマ人の物語 V ユリウス・カエサル ルビコン以後」P. 352 生前のカエサルは、ブルータスを次のように評していた。ブルータスの演説を聴いた後の感想だったという。 「あの青年が求めているものが何であるかはわからなかったが、何であれ強烈に求めていることだけはわかった」。 だった。 書「おまえが若者を語るな!」は、タイトルどおり「おまえ」、すなわち「中高年」に「若者を語るな!」と言ったところで紙幅が尽きてしまった。 目次 - おまえが若者を語るな!:書籍:後藤和智|角川書店・角川グループより まえがき―世代論を煽ってきた論者に退場を勧告する! 第一章 「転向」した若

    じゃあオレが語るか - 書評 - おまえが若者を語るな! : 404 Blog Not Found
  • 『おまえが若者を語るな!』がいろいろとすごい。 - Something Orange

    おまえが若者を語るな! (角川oneテーマ21 C 154) 作者: 後藤和智出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/09/10メディア: 新書購入: 9人 クリック: 334回この商品を含むブログ (74件) を見る とんでもないである。いや、これはすごい。読んでいて思わず笑い出してしまった。 後藤はこののなかで、現代を代表する若者論の論客を片っ端からつかまえ、まとめてなで斬りにしている。 その面子たるや、宮台真司、香山リカ、荷宮和子、三浦展、東浩紀、鈴木謙介、寺脇研、宇野常寛、と大物ばかり(宇野さんはちがうかもしれないけれど)。 ある時代に一世を風靡した論客が、次の時代には批判を浴びる。よくあることではある。しかし、ここまで大勢の書き手がいちどに否定される光景はなかなか見れるものではない。 論客たちの業績をひと言ふた言で否定しさるその舌鋒はめっぽう鋭く、そ

  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: モンスターペアレントはどこにいるのか?

    モンスターペアレントはどこにいるのだろうか? 新聞やテレビでは、おどろおどろしい「モンスター」が解説されている。神聖なる教育現場に怒鳴り込み、執拗に要求をくり返し、教師をノイローゼに追いやる「モンスター」たち。 しかし、幸か不幸か、わたしの身の回りではぜんぜん聞かない。学校や園、地域の集まり、隣近所の立ち話など、けっこう首を突っ込んでいるが、一度として「そういう親」を見聞きしたことがない。 こういう場合のオチは、「モンスターは、実はわたしだった!」がよくあるパターン(「ゾンゲリア」パターンですな)―― ハッ!もしやわたしが「痛い親」なのかも、と不安になる(小心者なので)。 煽られっぱなしもイヤなので、少し調べてみた。教師と親との確執ってやつを。 2008 「モンスターペアレント」 「モンスターペアレントの正体」(山脇由貴子、2008)によると、モンスターペアレントとは、クレーマー化した親た

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: モンスターペアレントはどこにいるのか?
  • 遥かなる自由とわたし - 雑種路線でいこう

    書は大塚久雄から、フロム、全共闘、尾崎豊、オウム、エヴァンゲリオンを経てリチャード・フロリダまで一気に駆け抜ける自由論の戦後史。昨晩はSDの元担当編集と飲んでいて、最近は新書が乱発気味だけれども、時折読ませるがあるねという話をしていたら、すぐに橋努氏の名前が出てきて驚いた。この手のって「そうそう、そうなんだよ」みたいな共感がないと面白くないんだが、図らずも僕は大塚久雄から全共闘くらいまでは何となく齧っていて、オウムとかエヴァンゲリオンは同時代として楽しんだ。最近のギークがスーツを見下している云々といった記述とかWeb 2.0に対する過大評価には違和感を覚えたが、「自らの能力を最高度に実現せよ」という時代の要請と「潜在能力を開花させれば生計が成り立つなどと勘違いするな」という時代の現実の狭間で足掻きながら「創造としての自由」を模索することになるのだろう。 中学時代に背伸びしてプロ倫を読

    遥かなる自由とわたし - 雑種路線でいこう
  • ハコフグマン: 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか〜アウトサイダーの時代〜

    城繁幸氏の「3年で辞めた若者はどこへ行ったのか~アウトサイダーの時代~」を読んだ。富士通を辞めて内部告発的なを出したときから彼のことは注目していた。このブログを2004年に始めたときも3番目の記事で取り上げていた。格差問題や就職氷河期などについてもだいたい同じ意見だ。会社や日社会に対して、うまく口にできないもどかしさや閉塞感を抱えている若者は読んでみるといいと思う。 年功序列と既得権を死守する大企業や官僚機構の中高年、左翼政党。これらを著者は昭和的価値観またはリバイアサンと呼んでいる。このでは、こうした旧体制に支配された江戸時代の封建制のような社会を変えようと、いつになく過激な言葉で若者をあおっている。このままいくと、ロストジェネレーションは35歳をこえ統計からもロストしてしまう。職務給や自由な労働市場を早く実現しないと、当に彼らはホームレスになる。あと10年の空白がロスジェネ世代

  • 門倉onベーシック・インカム - 書評 - ワーキングプアは自己責任か : 404 Blog Not Found

    2008年03月12日22:45 カテゴリTaxpayer 門倉onベーシック・インカム - 書評 - ワーキングプアは自己責任か 大和書房の三輪様より献御礼。 ワーキングプアは自己責任か 門倉貴史 門倉貴史のはすでに数多く書評してきたが、献を受けたのは初めてのはず。 書「ワーキングプアは自己責任か」は、同著者による「ワーキングプア」の事実上の続編。続編ではあるが、状況分析と提言は書の方が詳しい。どちらかを入手すべきかといえば、こちらの方がいいだろう。 目次 - 大和書房 | 人文書 | ワーキングプアは自己責任かより はじめに 第1章 フリーター漂流時代の悲劇 第2章 諸外国でも増える絶望する若者たち 第3章 ワーキングプアから脱出できない現実 第4章 働きすぎで「心のワーキングプア」になる正社員 第5章 ワーキングプアの連鎖を断ち切るために おわりに 書のコアとなる著者の問

    門倉onベーシック・インカム - 書評 - ワーキングプアは自己責任か : 404 Blog Not Found
  • 自分探しが止まらない ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    自分探しが止まらない (ソフトバンク新書) 作者: 速水健朗出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2008/02/16メディア: 新書購入: 22人 クリック: 1,118回この商品を含むブログ (307件) を見る 内容紹介 自分探しの罠にはまらないための道を探る! 自己啓発や自己分析でかえって己を見失ってしまう若者や、自分を探しに世界へまで飛び出してしまう夢追い人など“自分探し”は日中に蔓延している。 中田英寿から「あいのり」まで幅広い分野での自分探しを分析し、その実態を探り出す。 著者の速水さんより少しだけ早く生まれている僕にとっては、非常に考えさせられるでした。 正直「こんなのに引っかかって搾取される若者たちはバカだなあ」と思いながら読み進めていったのですけど、読んでいくうちに、僕は自分も「慢性自分探し病患者」であることを自覚せずにはいられなかったんですよね。

    自分探しが止まらない ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 「死刑」/森達也 - 空中キャンプ

    すばらしいでした。「A」「職業欄はエスパー」に比肩するクオリティを持った、森達也のあらたな代表作のひとつだと感じた。死刑という、判断がどこまでもむずかしいテーマを扱いながら、「他者を想像する」とはいったいどういうことなのか、何度も立ち止まっては悩む、森の真摯な姿勢に胸がふるえました。読み終えておもう。彼のいうとおり、世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい。だからこそ、他者を想像する営みだけは決して忘れたくない。きっとこのは、死刑制度について考察されたテキストであると同時に、他者という豊かな、かつ不可解な存在をどうやって想像していくか、その試みのためのテキストでもある。 わたし自身がこの先、司法から死刑を宣告されることはおそらくないとおもう。わたしはたぶん、死刑にならない。わたしが死ぬのは、病気かも知れないし事故かも知れない。父親は脳腫瘍で死んだから、わたしにも同じ病気が起こる可能性はあ

  • ネットカフェ難民 - シートン俗物記

    ちょっと前の話だが、見返してみたらあんまりな内容だったので、ちょっと載せることにする。 ネットカフェ難民 ドキュメント「最底辺生活」 川崎昌平 ネットカフェ難民には月最低9万円が必要で、そのうち6万が宿泊代と知って、思わず首を傾げた。わずか1畳の空間に1泊2千円かける彼らってなに? お風呂なしで月3万とか4万で6畳の部屋もあるよー、と言いたくなる。 携帯電話を使っての日雇いバイトも実に効率が悪い。あえて継続する仕事に背を向け、真っ当な生活を拒むかのごとき選択だ。 書は25歳の無気力な若者が、親元を出てネットカフェ難民になった体験記だが、その具体的な日々を知るにつれ、彼らの生活を若年層の「経済格差」の実態と見るだけでは捉えきれないものを感じる。 ほら、いたでしょう? ヒッピーとか、フーテンとか、いつの時代にも、家を捨て、街を浮遊して生きる若者たちが。 ネットカフェ難民の少なからずは、その系

    ネットカフェ難民 - シートン俗物記
  • この国で働くのがバカらしい~『日本を降りる若者たち』 下川裕治著(評:清田隆之):日経ビジネスオンライン

    大学生の頃、リュックひとつで海外を放浪してくる友人がたくさんいた。いわゆる「バックパッカー」というやつだ。 授業もろくに出ず、短期バイトで集中的にお金を稼ぎ、それを軍資金に物価の安いアジア諸国をまわる。とりわけ人気があったのはタイとインドで、帰国後、彼らの多くは「向こうで価値観が変わった」と口を揃えて語っていたものだった。 僕はそんな彼らの言葉にコンプレックスのようなものを抱いていた。というのも、自分は一度も海外に出たことがなかったからだ。言葉もわからず、空気もべ物も違う国になぜ進んで行きたがるのか? そんな理論武装をして、海外旅行のチャンスを避け続けてきた。 「ガンジス川には死体がフツーに流れていた」「バンコクで盲目の路上ミュージシャンに出会った」なんて自慢話に「へぇ」とうなずきつつ、「そんなのを見ただけで変わる価値観なんて、もともと脆弱だったんだよ」と心のなかで悪態をついた。 何がそ

    この国で働くのがバカらしい~『日本を降りる若者たち』 下川裕治著(評:清田隆之):日経ビジネスオンライン
  • 恥を知れ三浦展 - 後藤和智の雑記帳

    力関係が弱い時点の犯罪被害の時効とは (3) (表現空間S.R 管理人のノート) 東京都がヤバ過ぎる動きを見せている (Tour du Bleu Clair) 運動が巨大化した以上、今更道徳崩壊説が怪しいといわれても困る人達 (表現空間S.R 管理人のノート) 「POSSE」第4号 (コバヤシユウスケの教養帳) 臨床心理学 現代心理学入門 5 (しゃばなしゅば書房1号) 新・心理学入門 (岩波新書) (しゃばなしゅば書房1号) 制服をきちんと着てても「昔と違う」といけないの? (表現空間S.R 管理人のノート) 明るいナショナルと言ってきた企業が闇の中で派遣切りをやっている! (水紋鏡~呪詛粘着倶楽部~) 外国などより若者・青少年をバッシングしていたほうが被害は少ない、な… (表現空間S.R 管理人のノート) 若者支援NPO講習その4 (Firefreeter5011) 世代論:ケイタイ格

    恥を知れ三浦展 - 後藤和智の雑記帳
  • 1