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ブックマーク / homepage3.nifty.com (17)

  • 雑感290-2005.1.26「予防原則」 - J. Nakanisi Home Page

    雑感290-2005.1.26「予防原則」 (青字は中西、黒字はWienerの文章) 多リスク社会における「予防原則」 書評(6)の方が、「予防原則」についてもっと書いて欲しかったという要望を書いていた(書評一覧はここをクリック)。これに応えようと思いつつ、なかなか時間がとれなかった。たまたま他でも、予防原則について説明する必要があり、私が以前からなかなかいいと思っていた論文(英文)を和訳した。今日は、その論文の内容を紹介し、解説を加えるというかたちで書くことにする。長いので面倒という方は、最後から2番目の「ひとつの例」と「結論」をまず読んでください。 ここで紹介したい論文の著者は、Jonathan B. Wiener、Duke大学の環境学部と法学部の教授である。「マルチリスク世界での予防原則」というタイトルで、とても分かり易いが、通常入手が難しいの一章なので、中西が全文の翻訳(

  • 雑感305-2005.6.1「5月の新聞記事に現れた『予防原則』」 - J. Nakanisi Home Page

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    雑感536-2010.10.12「ノーベル賞−二つの話題−」 戦後の技術革新時代の力量 クロスカップリン反応の発明者、活用者3人にノーベル化学賞が授与され、その内2人が日人だったのでやや興奮。北大名誉教授の鈴木章さんと、米国Purdue大学特別教授の根岸英一さん。根岸さんの経歴を見ると、湘南高校、東大応用化学、帝人、Purdueとなっていて、その当時は最も秀才の人が辿る典型的な経歴である。 当時は、戦後の技術革新の波が押し寄せていた時代で、その内容は石油化学だった。成績の良い学生が応用化学に進み、その中で一番、二番の学生が帝人や東レなどの繊維系の化学会社に引き抜かれた。合成繊維がまさに技術革新の成果だった時代。そういう時代背景を考えると、根岸さんの受賞はよく分かる。1960年代(昭和30年代)の日の力を反映しているように思う。 受賞の対象となっている反応が広く使われていること、さら

  • 映画の製作費について私が知っている二、三の事柄 アメリカ映画篇

    この記事は、今は無き『メンズプライスマガジン』(ワールドフォトプレス刊)の創刊号に寄稿したものである。雑誌という性質上、書き切りタイムリーなネタであり、さらには発表したのが1999年ということも手伝って、データとしてはかなり老朽化している。その点を考慮し、2003年時点での製作費事情について些細ながら追補をした。ビギナー向けの感はあるが、併せてお読みいただければ幸いである。 ■はじめに  よく映画を観に行く人の口から、 「洋画はお金のかけ方が違うから、画面の密度と迫力がだんぜん違う」  という言葉を耳にすることがあります。  特に大がかりな爆発シーンでビルを丸ごと破壊したり、何十台も車をクラッシュさせたり、何千何万という人間が地平線の彼方を埋め尽すモブ(群衆)シーンがスクリーンに展開されるハリウッド産アメリカ映画。それらに製作費が湯水の如く使われているの

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    雑感285-2004.12.9「日垣隆さんの「敢闘言」 現役で尊敬できる人はいますか?」 日垣隆さんが、エコノミスト誌の巻頭に、「敢闘言」を毎週書いている。 その12月7日号で、中西のことを取りあげた。 その文章を、以下にページのまま再現する(エコノミスト編集部と日垣さんの許可を得て)。 文章のするどさ、うまさはいつものことだが、私がこうありたいなと思うことを書いて頂いた。 自分の過去や現状がどうかについて考えると恥ずかしいが、この文章を額に入れて、ここに書かれたことを目標にして生きていきたいと思う。 *)読みにくい方は、画像をクリックしてください。PDFファイルが開きます。 書評(16)日経エコロジー 05年1月号 書き手 小林佳代氏 書評(17)「日一怖い! ブック・オブ・ザ・イヤー 2005」(ロッキング・オン社刊、別冊SIGHT)  山形浩生氏 ビジネス&サイエンス

  • 雑感485-2009.7.21「噂は本当だった-食品安全委員会委員の人事案についての国会不同意-」 J. Nakanisi Home Page

    雑感482-2009.7.2「品安全委員会委員人事に関する日学術会議会長談話」 以下のような金澤一郎会長の談話が6月30日にでました。 「品安全のための科学」に関する会長談話 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/division-6.html 2009-06-30を見てください。 雑感481-2009.6.30「偉い人の人事を私が潰したの? −世にも不思議な話−」 品安全委員会の委員を承認せずの根拠が、私が批判しているからだという奇妙な論理 当だろうか?―品安全委員会プリオン専門調査会の座長を務めていた吉川泰弘(東京大学大学院教授)さんを、品安全委員に任命する(委員長候補でもあったらしい)提案が、国会で野党4党の反対で認められなかったことはすでに書いた通りである(雑感478-B)。 品安全委員会の委員は、国会同意人事であるこ

  • 雑感480-2009.6.23「祖母力」|J. Nakanisi Home Page

  • J. Nakanisi Home Page 雑感458-2008.12.24「平成20年の終わり」

    雑感460-2009.1.13「環境問題に対する無力感-学生のエッセイ(その2)」 4回目の講義の際の課題 約100名の学部3年の学生を対象にした講義の後に、10分程度でエッセイを書いて出してもらった。1回目と2回目の回答については、雑感455に書いた。4回目の講義では、こういう課題を出した。 中心的な関心は温暖化問題 回答者は約100人。最も悩む問題として、6割くらいの学生が温暖化問題を挙げた。 ・温暖化予測が余りにも不確か、温暖化のリスクがはっきりしない、対策のために何をすべきか分からない、何が効果的か分からない、これだけ努力しても効果が出ないのはそもそも無理ということではないか、来、こういう地球的レベルの環境問題には解決策はないのではないか(3名)、途上国に削減を強制できない、焼畑農業を悪いとは言えないのではないか、米国が問題だ、などの意見が並んだ。 環境影響は必然で今議論

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    出典:(株)野村総合研究所作成 つまり、日は材料を輸入で賄うことになっているが、他の国は、農業政策とエネルギーセキュリティー政策として進めているので、基的に自給を狙っている。もちろん、全てが自給ではなく、米国や欧州はブラジルから輸入もしている。 バイオ燃料開発の負の部分もうよく見て、対策を考えよう その他、この報告書にはいろいろ考えさせられるデータがあるのだが、それは各自読んで頂くとして、バイオ燃料の利用によるマイナス面について、少しだけ書くことにする。 バイオ資源の活用は、基的には太陽エネルギーの利用であり、化石燃料のピークを過ぎた今では、是非活用したい資源である。しかし、だからと言って様々な負の影響が予想されるので、それには十分注意が必要である。 バイオマス利用の研究をしている人や、その事業を立ち上げようとしている人の中には、かつて、60年代70年代のコンビナート問題の

  • http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak396_400.html

  • 雑感387-2007.5.7「名誉毀損事件判決について(2)」 - J. Nakanisi Home Page

    雑感390-2007.6.18「神栖井戸水ヒ素汚染事件 意外な展開 −公害等調整委員会で審理中−」 これまでの経過 茨城県神栖市の井戸水ヒ素汚染については、今までも何回か書いてきた。(過去の記事は文末の一覧へ) 旧日軍の砲弾が原因というような報道が盛んに行われていた。また、環境省も毒ガス調査として、金属の砲弾が埋まっていることを想定したような調査を行い、また、被害を訴えている住民の救済には環境省があたった。 筆者は、「旧日軍」「毒ガス砲弾」「国の責任」ということに対し、終始疑問を書いてきた。その近くでは、砂利が採掘され、砂利穴に廃棄物が埋め立てられていることが多かったことを知っていたので、まず、廃棄物を疑っていた。茨城大学広域水圏センターの楡井教授等の調査が契機になり、最終的にコンクリート塊の中に閉じこめられたジフェニルアルシン酸(DPAA)を主成分とするヒ素化合物が発掘され、

  • http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak356_360.html

  • J. Nakanisi Home Page - 雑感346-2006.5.23「One Voiceを前提にしてはいけない-がん補完代替医療の評価問題の記事を読んで-」

  • J. Nakanisi Home Page - 私の裁判のために、皆様の力を貸してください−ご意見提出のお願い−

    私の裁判のために、皆様の力を貸してください−ご意見提出のお願い− すでに、ご存知のことと思いますが、2005年3月16日京都大学地球環境学大学院地球環境学堂教授の松井三郎さんから、私は名誉毀損で訴えられました(横浜地裁:平成17年(ワ)第914号損害賠償請求事件)。 それは、私が自己のホームページの2004年12月24日に掲載した文章、雑感286「環境省のシンポジウムを終わって−リスクコミュニケーションにおける研究者の役割と責任−」(以下、雑感286と略す)によって、名誉が毀損されたというものです。 しかし、原告から出された訴状、準備書面、上申書などを見てもどこが名誉毀損に該当するかどうしても理解できません。しかし、理解できないとして済ますには余りにも事は重大です。私個人についても、深い痛みを伴うことですが、それ以上に、日社会の問題として看過できない重大な意味をもっています。 私

  • 第14回日本トンデモ本大賞受賞作 「人類の月面着陸は無かったろう論」 副島隆彦

    第14回日トンデモ大賞受賞作 人類の月面着陸は無かったろう論 副島隆彦 徳間書店 2004年6月30日発売 1600円 ネットでさんざん叩かれまくっただけに、今さら僕が紹介するのも気が引けるが、受賞作であるうえ、とびきりのトンデモなので紹介せねばなるまい。 このの特徴は、すさまじいぱかりの無知。ちょっと調べれば分かるはずのことを調べずに、思いこみだけで書き殴っているため、ものすごい量の間違い(それもごく初歩的な間違い)がある。とりあえず、第一章から大きな間違いを拾い出してみよう。 (なお、以下に引用する文章はヘンなところがずいぶんあるが、すべて原文のママである) 初めて月面に着地する飛行士の姿を後ろから撮影したのは、一体誰なのか?(P.17) 『トンデモの世界S』でも書いたが、アームストロングが月面に第一歩を印す瞬間を「後ろから」撮影した映像など存在しない。よく

  • 計算的な深さと脳

    ニューロンが入力を受けてからスパイクを出すまでは早くとも数ミリ秒かかる。人間が反応するまでの時間は零点何秒かだから、入力と出力の間には最大に見積もっても数十段のニューロンが介在するだけである。(実際はもっと段数が低いだろう。) 一方コンピュータの方は現在のネズミ以下の判別能力しかないような画像認識をするにあたってさえ数千万サイクルの計算を行わなくてはならない。 だから、脳が物凄い並列計算をやっているに違い無い。ここまでは普通の話ね。 で、問題は「じゃ、物凄い並列な機械をつくったら脳の能力を再現できるのかよ」ということ。もちろん誰も答えをしらない。どんなアルゴリズムを使えば良いか分からないし。 人によっては絶望して「新しい物理法則を」とか「量子論的並列性」とか、「魂」とかに行っちゃう。 で、僕も答えは持って無いけど、この問題を考えるにあたって以下の「計算的大きさ」と「計算的深さ」の概念を

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    厚生労働省は、品添加物に対して1-Bの立場をとってきた。「発がん性があり、かつ遺伝毒性があればADIを決めることができない」という委員会の結論は、「リスクゼロでなければならない」という立場である。 つまり、発がん性試験の結果は、それほど強いものではないが、遺伝毒性があれば、リスクはゼロではないから駄目、という論理である。 では、常に、そのような立場をとってきたかというとそうではない。例えば、アフラトキシンは強発がん性で、動物のみならず人に対しても発がん性が証明されており、遺伝毒性ありだが、許容値を決めている。そうでなければ、ピーナッツとか、ピスタシオとかをべることができない。 水道水に対しては、1-Aの立場をとってきた。そうしないと、水道水の消毒ができず、かえって大きなリスクを招いてしまうからである。しかし、後者のことは大きな声では言わず、表向きの発言では、常に、「リスクはゼロで

    bhikkhu
    bhikkhu 2005/05/28
    「リスク評価の科学」2000億円と一人の命
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