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ブックマーク / geopoli.exblog.jp (17)

  • 地政学を英国で学ぶ : 横綱の見分け方:その1

    ↑リムランド理論とは?↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日の甲州は昼過ぎからどしゃぶりの雨でした。こんなに降ったのは久々のような気がします。 さて、かなり久しぶりなんですが、横綱について質問を受けたので少し書きます。 人間の「運」というものを見て行くと、どうしてもそれを比較的「持っている人」と「持っていない人」という風に区別できるのであり、それを相撲の番付システムに合わせて区別したのが、私のオリジナルである「横綱理論」であります。 そしてブログでも何度も指摘したように、その中でも人類最強ランクの運を持つ人々のことを私は「横綱」と呼び、その逆に最低の運を持つ人間を「序の口」としたわけですが、最近よくこの「横綱」の見分け方を教えて欲しいということを個人的によく聞かれます。 もちろん私も完璧に見分けられるわけではないのですが、長年の訓練(?)により、自分の中ではほぼ90%くらいの

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    biaslook 2009/05/07
  • 地政学を英国で学ぶ : だから何なんだ?(So What?)

    ↑特亜の「国籍法」による浸透戦略を学べ!↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。北朝鮮のリーダーである金正日について最近私も気になったことがあり、色々と調べたんですが、どうやら先々月の10月に死んでいますね。 いろんな説(03年にすでに死んでいる説など)がありますが、私は状況的に考えると10月に死んだのは確実だと思っております。とりあえず断言しておきます(笑 ところがそこで問題なのは、戦略学で一番重要な問いかけである「だから何なんだ?」(So What?)です。 なぜこの問いかけが重要なのかというと、これは「戦術」と「戦略」をわける大きな違いにつながってくるからです。 たとえば冷戦時代には、米ソ間で核ミサイルを中心とした軍拡競争が起こっていたわけですが、その時に戦略学で冷静に問いかけられていたのは、この「だから何なんだ?」というもの。 たとえばソ連が先に核ミサイルを撃ってきたとすると、アメリ

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    biaslook 2008/12/02
     金正日死亡と判断 私も同意見http://d.hatena.ne.jp/biaslook/20081031/p1 日本当局も戦術的には動いている
  • 地政学を英国で学ぶ : 中国人と語る戦略話

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は一日中曇りで、もう気候は完全に冬のような感じです。 それにしても今日のイギリスも株が大暴落してましたね。イギリスの日経平均株価指数にあたるFTSE(フッツィーと読む)は一日で8%近く落ちてました。すごいもんです。 ただし、このブログをお読みになっている方々は運の良い「横綱」レベルの方々ばかりだと思いますので(笑)、これから押し寄せてくる世界恐慌にはまったく影響されないものだと信じております。 (standard.co.ukより) === さて、私のコースメイトで最近ドクターになったばかりの「ストレート・トーク」の中国人と、この前のパブの話の続きで今日は戦略話をしてきたのでその報告を。 ブログではこの地政学大好きなこの中国人に、色々な方から質問をして欲しいという要望がありました。 あいにくこの彼は明日帰国なんで

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    biaslook 2008/10/08
     台湾
  • 地政学を英国で学ぶ : 世界観の衝突

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は雨の一日でありまして、傘をささずに出たためにけっこう 濡れてしまいした。気温は意外と高めだったので助かりました。 大学の新年度が昨日からはじまりまして、私たち戦略学のドクターコースの人間は今日が初会合でした。 二ヶ月半ぶりに見るコースメートの姿もあったんですが、トルコやギリシャ、それにエジプトなどから新しい生徒も入っておりました。 その内の何人かとさっそく戦略話をしたんですが、一人はアラブ・イスラエル戦争について研究するとか言ってました。今後も彼と話をするのが楽しみです。 === さて、中国ネタについてまた少し。 昨日のエントリーでも中国人のコースメイトに聞いた話を書きましたが、ここで私が感じたことをちょっと述べてみます。 これは私の独断と偏見なのですが、私が見るに、最近のアメリカの「中国論」をざっと見た感じでは

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    biaslook 2008/10/08
     台湾
  • 地政学を英国で学ぶ : 北朝鮮崩壊後の話のつづき

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部はいきなり快晴になったかと思えば大雨が降ったりと、めまぐるしい一日でした。それにしても寒くなりました。 まずは気になったニュースや記事を。 アフリカ沖でソマリアの海賊が武器・戦車を運んでいたウクライナの貨物船をハイジャックして、逆にビビってしまったというニュースがありましたが、これはけっこう笑えましたね(笑 ただしこれから海賊関係の話題はシーレーン問題も絡んでいるために戦略学でも論じられる重要なトピックになりそうで、すでに色々な論文が出てきております。ここでもチャンスがありましたら紹介してきたいです。 === 昨日のヘラルドに金融史の作家として有名なロン・チャーナウによる興味深い論説記事が出ておりました。 今回はJ.P. モルガンとアメリカの銀行の発展の歴史を簡単に述べているんですが、今回の金融バブルによって伝統的

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    biaslook 2008/10/04
    朝鮮統一 冷戦史の権威であるジョン・ルイス・ギャディスが名著「ロング・ピース」の中で「文化交流によってお互いの国民の考え方への理解が深まった、という主張を裏付ける歴史的な証拠はほとんどない」と言った
  • 地政学を英国で学ぶ : 中国の原則

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は風は強かったのですがよく晴れました。そろそろ寒くなってきたので出不精になってきた私は安心して部屋で勉強できます。 今夜は全米大注目の副大統領候補同士の討論会が開かれますが、それにしても昨日のクーリックによるペイリンのインタビューは痛かったですね(苦笑 上はその前のインタビューのパロディですが、保守派の間では彼女が最高裁の判決を知らないことや、新聞などを読んでいないのでは?ということで絶望感が漂っております。 それにしてもSNLの元メンバー(ニュースコーナー担当)でライターも兼ねていたティナ・フェイは、ペイリンに似てますねぇ(笑)今ではすっかり女優になってしまいましたが、私にとってはカナダ時代によくみていたSNLの懐かしい顔です。 そんな中で下のような変なサイトを見つけました。 ペイリン・ビンゴ http://ww

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    biaslook 2008/10/04
     朝鮮統一
  • 地政学を英国で学ぶ : 北極海の地政学:その2

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部はまたまたよく晴れましたが、とにかく気温が低めでした。夜になると完全に冬ですね。 珍しく論文作業はお休みにしまして、今日はコースメート三人で出かけてまいりました。 メンバーは、地政学を研究している日人の私と、戦略文化をやっている韓国人、そしてこの間無事にドクターになった愛国共産党中国土人という、日韓中の「東アジア三人衆」でした。 こうなるとお互い戦略学が好きなもの同士で、東アジアの情勢について色々と面白い話ができます。電車で出かけたのですが、予想通り話が盛り上がりすぎてしまい、周りのお客さんに少々迷惑だった場面も(苦笑 一番盛り上がったのはやはり北朝鮮ネタでして、これに関しては韓国人の彼が爆弾発言をしております。どういうことかというと、 「金正日が死んだら、その混乱に乗じて韓国の特殊部隊を平壌に派遣して軍部を

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    biaslook 2008/10/03
     朝鮮統一
  • 地政学を英国で学ぶ : 1999年がターニングポイント?

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部はよく晴れて夏らしくなったんですが、夕方から冷え込んで雨が降り出しました。相変わらず予測のつかない天候です。 グルジア問題で揺れている欧州ですが、その合間にこのブログでも何度か指摘しているようにアフガニスタンでかなりやばいことになってます。昨日はフランス軍にも10人くらい死者が出てます。 さて、今日と明日は当に時間がないので、グルジア紛争に関していくつかポイントだけ。 まず一つ目は、ここ数日で欧米のメディアの論調が「反グルジア」的になってきたことです。 とくに今週月曜日あたりになってから「サーカシビリは早とちりしすぎて失敗した」というものがかなり出てきてます。とくにユダヤ系の知識人がこういうことを積極的に書き出したという傾向が顕著であり、サーカシビリは梯子を外されたような気配が。 もう一つ気になるのはウィーンに

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    biaslook 2008/08/21
     グルジア紛争
  • 地政学を英国で学ぶ : グルジア紛争:相手をどういう風に感じるか

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は晴れたり曇ったり豪雨が降ったりで忙しい毎日でした。気温も下がって半袖じゃ寒くて外をあるけません。 パキスタンのムシャラフ大統領が辞任を表明したというニュースがイギリスでもトップですが、個人的には相変わらずグルジア紛争とその余波が気になるところです。 馬車馬のように働いているライス国務長官ですが、今日はNATOの安全保障会合に参加しており、とりあえず成果を二つ挙げたと言われております。それは、 1、NATOロシア理事会の停止 2、NATOグルジア委員会の創設 という、つまりロシアNATOを引き離すという作業ですね。 また最近のエントリーにも書きましたが、その紛争の当事者たちがどう感じているのか、という部分(perceptionの問題)が私は非常に重要だと感じております。 たとえば今回のロシアの国内の世論は完全に「

  • 地政学を英国で学ぶ : グルジア紛争とロシアの立場

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は雲が多いにもかかわらず日中は日が差しまして、とりあえず半袖でも外を出歩ける程度まで気温が上がりました。 グルジア紛争についてですが、そういえばネオコン派の中でも最も洗練された議論をすることで有名なロバート・ケーガンが、ウィークリー・スタンダードのカバー記事で、またまた読ませる論文を書いてました。 History's Back Ambitious autocracies, hesitant democracies by Robert Kagan 題名からして完全にフクヤマへのいやがらせですが(苦笑)、その他にも名前には出してませんがリアリストであるザカリヤへの当てつけとも言えることを書いていたり、ニーバーやモーゲンソーの引用を使っていたりと、なかなか読み応えのある説得力のある議論を展開しております。これも必読文献に

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    biaslook 2008/08/19
  • 地政学を英国で学ぶ : ロシアの大勝利?

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は曇りがちで、時々にわか雨と太陽の光が交互に訪れるというイギリスらしい天候でした。 さて、論文で忙しいはずなのですが、またまたグルジア紛争ネタをひとつ。 今回の紛争が勃発してから早くも十日ほど経過したわけですが、新たに色々な動きや識者の意見が出てまいりました。それを以下に簡単にまとめておきます。 1、ロシアの大勝利 これは特に軍事/戦略系の意見なんですが、今回のロシアのグルジア侵攻は、ロシアにとって素晴らしい成功だったという見方が大半を占めております。 その大きな原因の一つはロシアが「統合作戦」を完璧と言えるほどしっかりこなしていたからですね。 まずグルジアが南オセチアやアブハジアに侵攻してくると、それに対してパウエルドクトリン並みの「大量投入で一気に制圧」を行います。その数、なんと兵士が一万人前後、戦車が150台

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    biaslook 2008/08/19
    グルジア紛争
  • 地政学を英国で学ぶ : 「オバマコン」の台頭?

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は曇りがちだったのですが、昨夜の雨のせいだからどうだかわかりませんが、とにかく気温が低くてびっくり。朝は気温が二桁に逆戻りしたとかしないとか。 さて、イラク戦争をめぐって保守派が割れたのは日でもアメリカでも一緒ですが、最近はオバマが民主党候補にほぼ決定したために、ここから急激な保守の支持の鞍替えがおこっているという話をよく聞きます。 たとえば「ホモコン」として有名なアンドリュー・サリバンというイギリス出身の若手知識人がいるのですが、彼は以前はマケイン支持だったのに、ここ最近はオバマに切り替えてきてます。 学者ではアンドリュー・ベイセヴィッチが「イラク戦争反対」という観点(とおそらくカソリック的な背景)からオバマ支持を匂わせておりますし、基的に保守的な元ネオコンのフランシス・フクヤマもそう。 また、意外に多いのは

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    biaslook 2008/06/14
     米大統領選挙 リバタリアン ネオコン ホモコン 大根
  • 地政学を英国で学ぶ : 英海軍トップのスピーチ:その1

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は昨日とはうってかわってすばらしい天気で、気温も午後からあがって半袖姿の人もちらほら。 そういえば最近エコノミストがオーディオ版というサービスをはじめまして、記事をわざわざ朗読したものをMP3ファイルにしてくれているんですね。おかげで学校に行くときに記事を聞きながら歩いていくことができるようになりました。 購読者は無料ということなので、さっそく使って重宝しております。これはありがたい。 さて、日のことですが、午後から英軍の大物が来ましてスピーチを行いました。イギリス海軍の制服組のトップで、肩書きはthe First Sea Lord というもの。 さすがに大物ですから、海軍だけでなくイギリス空軍のオフィサーも五人くらい聴衆の中におりましたし、コースメートの愛国共産党員、それにうちの学校の修士課程にいる人民解放軍の

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    biaslook 2008/06/06
     1イギリスはシーパワー国家。2グローバル化は貿易と直結しており、現在の貿易は90パーセント近くが海を介して行われている。3地球の地表の70パーセントは海。4防衛とは、結局のところ予算の問題である。
  • 地政学を英国で学ぶ : 孤立主義のアサンプション

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部はまたしてもよく晴れたのですが、気温が下がったままです。最高気温も5度くらい、最低気温はマイナス3度とか言ってました。 さて、今日はミアシャイマーの時に触れた「孤立主義」について。 『イスラエル・ロビー』の邦訳版の解説に「孤立主義とは、海外で自国の若者を殺してはならない。やるなら堂々と自国で戦おうではないか」という解説がありまして、これがいかに間違っているかを簡単に指摘しましたが、これについてももう少し詳しく見てみます。 孤立主義(isolationism)については確かに様々な意見があって、どれが物かということはいえないのですが、この大戦略の議論には共通するアサンプション(想定・仮定・前提条件)がいくつかあります。 どこの国の大戦略を分析する場合でもそうですが、この「議論の底にある前提」のような要素を明らかにす

  • 地政学を英国で学ぶ : 効率の良い勉強法

  • 地政学を英国で学ぶ : 先生の本の読み方

    今日のイギリス南部は昨日に引き続き曇りですが、とりあえず気温は上がっていて外は半そででもオッケーです。 さて、昨日久しぶりに書き込みをするつもりでこのブログに文章を書き込んでいたのですが、いざ書き込み終了して送信してみると、なんとサーバーがメンテ中で書き込めず。おかげで苦労して書いた文章を無駄に消してしまうことになりました。トホホ。 昨日のブログに書こうとしたのはほかでもない、私の先生のの読み方です。 ここでも何度もご紹介しているように、私の先生は忙しい時間の合間にを20冊以上、そして学術論文を300以上書くという超人的な仕事をしているわけですが、その仕事の仕方の特徴は、ここでもすでに何度か書いているように、「多読」と「メモ」です。 ちなみに先生よりも多作な学者が同じイギリスにおりまして、その名はジェレミー・ブラック。彼は地図関連のや軍事史ので有名で、邦訳もたしか出ておりました。

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    biaslook 2007/07/24
     読書 『裏表紙のあたりにビッシリと重要点の要約や重要ページを書き込んだメモ』
  • 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜は朝から晴れておりましたが、それでもけっこう気温が低めでしたね。 さて、日にちが空いてしまいましたが戦略理論の論文の続きです。今回は環境をカオス理論から説いております。 ==== III. 戦略環境 戦略におけるすべてのことは非常に単純であるが、だからといって、すべてのことが非常に簡単であるということではない❋30。 クラウゼヴィッツ 戦略とは、環境に特定の効果をもたらし、有利な結果をもたらし、不利な結果をもたらさないようにすることである。国家にとって戦略的環境とは、指導者が国家の幸福を増進するために他の国家やアクターと相互作用する領域である。 この環境は、物理的世界、他の国家やアクター、偶然性、起こりうる未来との関係において、国家の成功に影響を与える内外の状況、条件、関係、傾向、問題、脅威、機会、相互作用、影響から構成される。戦略的環境は自己組織化する複雑系として機能する。戦略

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