北海道室蘭市に向けて出港するフェリー。配られたタオルを振って見送る人の姿もあった(22日午前8時10分、宮古市で)=武藤要撮影フェリー第1便の搭乗口に向かう多くの乗客ら 岩手県宮古市と北海道室蘭市を結ぶフェリーが22日、就航した。岩手県初の定期フェリー航路で、観光客や貨物が行き来する「海の道」の誕生により、地域経済の活性化や東日本大震災からの復興の加速が期待されている。宮古港では同日朝、室蘭行きのフェリー第1便の出港を約1000人が見送った。 両市間333・4キロを片道10時間で結ぶ航路で、川崎近海汽船(東京都)が1日1往復運航する。フェリー「シルバークィーン」(全長134メートル、7005総トン)は旅客定員600人、トラック69台と乗用車20台を積載できる。 沿岸部では2020年度までの全線開通を目指す三陸沿岸道路(仙台市―青森県八戸市、全長359キロ)の建設が進んでおり、新航路の開設は