■本当に「沖縄県民の怒りは頂点」なのか? 今回のオスプレイの墜落(不時着)だが、これは単なる事故だ。それ以上のものではない。ただ、死者がでなかった点、海上に墜落した点で「不幸中」の幸いだった。米軍機は最近では、9月に沖縄本島の沖合でAV8攻撃機ハリアーが墜落、12月初めに高知県・室戸岬沖約100キロの海上でFA18ホーネット戦闘攻撃機が墜落している。前者ではパイロットは助かり、後者では死亡しているが、この二つの事故に関しては、メディアはただ事実関係を報道しただけだった。 ところが、今回は違う。オスプレイをまるで「悪魔のヘリコプター」扱いして、「それみたことか」式に報道した。この点を強調して、社説にまで仕立て上げた新聞もあった。つまり、メディアはこの事故を起こるべくして起こった事故だと言いたいのだ。そして「市街地に落ちていたらどうするんだ」とし、「沖縄県民の怒りは頂点」などと、続報を自ら膨ら