長時間の待機から解放され、疲れた表情を見せる乗客たち=新千歳空港ターミナルビルで2016年23日午後6時23分、福島英博撮影 「エンジンのトラブルが発生しました」。突然の爆発音に異臭、緊急脱出を促すアナウンス。緊迫した雰囲気の中、乗客らはシューターで逃れ、誘導路上で不安げにトラブルを起こした機体を振り返った−−。北海道・新千歳空港で23日に起こった日航機のエンジン発煙事故で、難を逃れた165人の乗客乗員は寒さと恐怖に身を震わせ、脱出劇を証言した。【福島英博、三沢邦彦、野原寛史】 乗客が異変を感じたのは離陸を待っている午後3時すぎ。新千歳発福岡行きの日本航空3512便は駐機場を離れた後、雪が強くなり誘導路を引き返していた。視界は午後2時には15キロ先まで見通せたが、午後3時には200メートルに悪化。
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