海外のネット上でのニッポンガイドを見ると、“What is a Japanese Love Hotel?”というような言葉がいたるところに溢れている。そこには昭和につくられたラブホテルの写真がよく用いられ、理解不能な内装はとびきりキャッチーなようだ。なぜ昭和のラブホテルはそこまでユニークなのだろう?『ラブホテル・コレクション』の著者で、業界事情に詳しい映画監督の村上賢司氏に聴いた。 「昭和らしい個性的なホテルは、1970年代に生まれています。当時誰がラブホテルをつくっていたかといえば、田舎のお金持ちのおじさんだったりするんです。オーナーの性的妄想がそのまま巨大化してカタチとなったのがラブホテル。例えば昔行った料亭の記憶だったり、外国のポルノで見たイヤらしい空間だったり、噂に聞いたインドの建物など。昭和のラブホテルの面白さは、その時代に人々が何に憧れ何に欲情していたのかをダイレクトに見られる
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