県が新しい産業廃棄物最終処分場の整備候補地を日立市諏訪町の日立セメント太平田鉱山跡地に決めたことを受け、市民有志でつくる「県産業廃棄物最終処分場建設に反対する連絡会」が三十一日、市に小川春樹市長宛てに建設反対を訴える要望書を提出した。市民から建設に反対する要望が、市に正式に出されるのは初めて。反対理由に、東海村の日本原子力発電東海第二原発で事故が起きた際に、管理できなくなる可能性も挙げる。(松村真一郎、宮尾幹成) 連絡会は、市民約三十人でつくる。この日は、荒川照明代表(77)が市役所で、市生活環境部の橋本仁一部長に要望書を提出した。要望書には、小川市長が大井川和彦知事に対して、最終処分場の建設を受諾しない立場を示すことと、市が市民の意見を聞く会を学区単位で開催することの二点を盛り込んだ。