<陰>と<陽>をいっき読み。 ネタバレ含むので要注意! 祟りや呪いの一種として、「タルパ」という概念は新鮮だった。 一族にまつわる呪い系の話は、実話怪談ではよく目にする話だけど、 その発端が分からないものの一つに「タルパ」を当てはめてみると、 結構、納得できたりする怪談になる。 この一連の怪異の発端は最後まで読み解くと、 椚木家の「山神殺し」と海上家の「花嫁の誘拐」とわかる。 タルパはその攻撃の手段だと解釈。 タルパ、東北地方では身近な存在なの? 怪談好きだけど、こんなのはじめてきいたわ。 だから余計に半信半疑。 ただ、念のこめ方は中国の蟲毒に似ているところが多い。 人のネガティブな感情は、こうも人智を超えた力を持つものなんだなと、 ただただ驚きながら読みふけった。 そして真也とババア二人組は、完璧な造り神を手に入れて、 何を成し遂げたかったんだろうか。 真也は死んでもなお手に入れたく足掻
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