「♪まほうのことばで たのしいなかまが ポポポポ~ン」―――その歌詞を見るだけで、ついメロディーが頭に浮かぶ。あの日から数カ月、テレビでは繰り返しこのアニメーションCMが流れていた。当時の年齢や、どこで、どう過ごしていたのかによって、抱く印象は異なるかもしれない。あの「ポポポポ~ン」とはいったい、なんだったのか。10年経った今語られる、ACジャパン公共広告「あいさつの魔法。」制作者の思いとは。(取材・文:山野井春絵/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 東日本大震災の直後から、民間企業はCMを一斉に自粛した。テレビ・ラジオ各局でCM放送枠がすっぽりと空いたなか、代わりに繰り返し流されたのが、ACジャパンの公共広告だ。とりわけ「あいさつの魔法。」と題された子ども向けアニメーションCMは、「ポポポポ~ン」のフレーズもキャッチーで、多くの視聴者の記憶に残った。 ♪~ こんにちは(こんに