料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。 女「もしもし、今どこにいるの? ちょっと買ってきてほしいものがあるんだけど」 男「今は……会社だよ。仕事中!」 女「なんか波の音がするわよ。また釣りに行ってんじゃないでしょうね? ところで友達に勧められた『いきものがかり』のCDを買ってきて欲しいんだけど」 男「なに? ”いい肝のカワハギ”? ええと、コレのことだよな。肝パンパンだし」 女「『いきものがかり』の『いきものばかり』っていうベストアルバムが出たから、それ買ってきてね」 男「分かった、それなら任せてくれ! ベストを尽くす!」 ― そして数時間後 ― 男「はい、電話で言われたやつ、作っておいたよ。ちょうどいい肝のカワハギが釣れたんだ。しかし肝ばかり食べたいなんて、贅沢な女だなー。まさにベストだよ。身は俺が食べるから」 女「え、どういうこと?