副題は「スウェーデン・日本・米国の進化と適応」。 「なぜ、同じ資本主義諸国であってもさまざまな社会政治制度が存在するのか?」という問題に、「進化と適応」という概念を適応してその答えを探ろうとした本。著者はアメリカの政治学者で、税制についての研究などを行ってきた人物です。 個人的に「進化と適応」という概念についてはそれほどピンとこなかったのですが、国際比較の本としては面白いですし、特に「小さな政府」というイメージを覆すアメリカの部分は非常に興味深く読めました。 目次は以下の通り。 第1章 進化と適応の物語―国家の多様性 第2章 スウェーデン―マルハナバチの進化 第3章 日本―新旧遺伝子の交配種 第4章 米国―特異な進化を遂げた「強い国、弱い国家」 第5章 「それでも地球は動く」 この手の社会制度を扱った本だと、スウェーデンなどの北欧諸国に高い評価を与えていることが多いですが(G・エスピン‐ア