グリーゼ710(Gliese 710)とは、へび座の尾部に存在する10等星で、太陽の0.6倍程度の質量を持つK型主系列星である。肉眼で観測することのできない暗い星だが、およそ135万年後に太陽系に1光年以内の距離にまで接近すると予測されている。 大きさの比較 太陽 グリーゼ710 太陽系への接近[編集] 現在、グリーゼ710は地球から約62光年の距離にあるが、ヒッパルコス衛星などが観測した恒星の座標、固有運動、視線速度に基づいた計算から、グリーゼ710は136万年後に地球から1.1光年まで接近すると推定された[4]。ただし、より近い距離まで接近する可能性も皆無ではなく、太陽から1,000 au(0.016光年、1496億キロメートル)以内を通過する可能性が1万分の1ほどあるとされている[8]。仮にこの距離まで近づいた場合は、オールトの雲に加えエッジワース・カイパーベルト天体にまで影響が及ぶ