3万年前、人類が今の台湾から沖縄の島々に渡ったとする説を実証しようと、7日台湾を出発した丸木舟が、9日昼前、200キロ余り離れた沖縄県の与那国島に到着しました。 今回は杉の丸木舟で海を渡った可能性を検証しようと、7日の午後2時半すぎ、男女5人のこぎ手が丸木舟に乗り込んで台湾東岸の浜辺を出発しました。 舟は、出発地から200キロ余り離れた沖縄県の与那国島を目指して、太陽や星の位置を頼りに黒潮の流れを越えて航海を続けました。 別の船の伴走を受けたものの、こぎ手は交代せずにおよそ45時間にわたる航海を続け、9日午前11時50分ごろ与那国島の西側にある浜辺に到着しました。 5人のこぎ手は、集まった人たちの拍手を受けながら舟を降り、握手をしたり抱き合ったりして喜びを分かち合っていました。 浜辺では、5人とも自力で歩くことができて元気な様子で質問に答え、このうち田中道子さんは「丸木舟で与那国島に到着で