『主戦場』を見た後に - 過ぎ去ろうとしない過去

日本軍「慰安婦」問題を描いたドキュメンタリー映画『主戦場』(ミキ・デザキ監督)が評判となっている。上映している場所が少ない（関東では２館。私が見てきた５月上旬の段階では１館）こともあるが、常に満席。事前予約は必須で、平日の午前中ならばなんとかなるだろうと当日訪れた私は、後日に出直しを迫られた。 映画は、「慰安婦」に対する「支援派」と「否定派」、のインタビュー映像が交互に繰り返されることによって進んでいく。しかし、「否定派」の議論の稚拙さがすぐに明らかになる。誘導によってではない。かれらはカメラに向かってほとんど無防備に、普段から自分たちが主張していることを、主張している通りに喋る。だがその主張は、その後の「支援派」の主張やナレーションによって直ちに否定される。主張のそれ以外は、議論の余地なく嫌悪感をもよおすような、差別、明白なウソ、陰謀論である。 この映画は双方の議論について、いわゆる「両

[D_Amon]

「バカだからではない。かれらは意図的に騙しているし、騙されたがっている。いわば現実で壮大なコメディを繰り広げている」歴史修正主義は知性の問題ではなく欲望の問題。民族主義の引力に魂を引かれているのだろう

[EoH-GS]

安倍政権がバカに見える問題と同根ですよね。構造の問題なので「こいつバカだー」ではあまり意味が無い。言い方によっては、かえって構造を強化することもあり得る。

[custardtarte]

「かれらは意図的に騙しているし、騙されたがっている」まったくその通り。

[tikani_nemuru_M]

動機が先にあって、それに合わせて「事実であってほしいもの」が構成されている。典型的なニセ科学なんだが、自称理系が結構とりこまれているのよね・・・

[zakinco]

大日本帝国支配下における「理性への攻撃」は今も続いているのだと思わされる。

[townphilosopher]

循環してしまうが、愛国者は個人としてインディペンデントできないが故に国民国家を同一化してしまう。彼らも振り落とされまいと必死なのだ。

[uunfo]

なぜ否定派がこれほどまでに席巻しているのが本当に不思議なんだが、米国の原爆肯定派と似たようなものなのだろうか。さすがに彼らは原爆投下の事実までは否定したりはしないけど。／アウシュビッツ否定する馬鹿とか

[Arturo_Ui]

id:develtaroが釣りを試みてるのか火消しのつもりなのか、よくわからない（笑）少なくとも出演者は試写会に招かれていた＝公開前に抗弁する機会はあったはずで、それでも「騙した」ことになるなら社会人失格だろ常考。

[kaos2009]

“「否定派」が設定した議論の土壌を受け入れてしまっていることに注意を促す。　そうしたディベート的な作法こそ、歴史修正主義者が歴史認識問題に持ち込んだもの”

[agathon]

↓ folds5 賛成派？？？

[synonymous]

みんな加瀬英明になりたいんだな、って思いました。幸せそうだもの。

[Cujo]

『またそうしたディベート的な作法こそ、歴史修正主義者が歴史認識問題に持ち込んだものなのだ』

[tano13]

慰安婦がいたことを認めれば、薄くとも贖罪の意識を背負わなければならない。それを積極的に知らなかったことにすれば免れる。

[RyotaTakimoto]

足止め効果：“その事実について詳しくない人を宙吊りの状態に置く”／“あったかなかったか分からない、という状態に持っていければとりあえず成功”　なるほど。。。　←あったかなかったか分からないマン

[usi4444]

歴史問題に限られたことではないか。貧困問題、教育問題、少子化問題、老人介護問題、皇族問題、信じたい嘘に乗っかり事態を悪化させていく。また戦争で死体の山を作り借金踏み倒しで問題「解決」するつもりか。

[myogab]

「浮気するなら一生バレないようにやってくれ」といった言説がちょうど出始めた頃が、その「共犯関係」が一線を越えて暴論の開き直りを始めたタイミングと期を一にしているって認識。浮気を責めて離婚される度胸は無

[kmiura]

はてなという空間がこの15年間蓄積してきた反「自虐史観」論の経験のよいまとめになっている。

[and_hyphen]

観た後はすっきりというよりはやり切れない感じだった。多分彼らに論破なんて無意味なんだろうな、という絶望感があって考え込んでしまった

[hiro7373]

これは「敗戦後論」でも指摘されてた問題で、ジキルとハイドのような両面関係なのでしょう。無知であることを望む者に対するに、主戦場のやり方では届かないのです

[santo]

“それでも「否定論」が日本社会でのみ一定の水準で受け入れられているのは、「否定派」と「日本社会」が一定の共犯関係にあるから”　ここから永遠の嘘への展開はうまい。

[takuzo1213]

レイシズム、セクシズム、ナショナリズム、権威主義、「リアリズム」への信仰、反知性主義などなど全部入りなんだよなぁ。歴史修正主義者というだけで信頼に値しないと判断せざるを得ない。

[a_dogs]

「否定派が「論破」されているように見えるのは、映画という場をデザキ監督がコントロールできるからだ」 まともな人間は否定派のアレさに引いてそっと離れてくので、ヤバい集団になればなるほど勝ち続けられる戦法

[kaerudayo]

“動機が何であるにせよ積極的に人々が騙されたがっている限り、「慰安婦」に対する「否定論者」は何度論破されても、自身の根拠を説得力があるものにアップデートする必要はない。論破された話を繰り返しするだけ”

[mazmot]

常野さん。1回だけ会ったけど、忘れられない人だ

[uehaj]

人気と言っても動員はたかが知れてるし、見たい人(既に知ってる人)が見るだけで本当に見るべき人は見ない。その意味で右派出演者たちの「騙された」アピールは、極めて効果的な戦術な訳だ/地上波放映はよ

[blackspring]

「われわれが考えなければならないのは、『否定派』の主張をそのまま垂れ流すとメチャクチャなのは明らかであるにも関わらず…なぜそのメチャクチャな議論が…考慮に値する議論として扱われるのか、ということだ」

[piripenko]

“そうしたディベート的な作法こそ、歴史修正主義者が歴史認識問題に持ち込んだもの” “「無知」のままでいることやあえて騙されること自体にメリットがある”

[barelo]

「否定派」の支持者は「反論した」という外形的事実のみを見ており、論の内容には興味がない。理解も納得もしていないが故に騙されてはいないとも言える。しかしその構造は「支援派」も似たようなものではないか？

[quick_past]

否定派にシンパシーを覚え、そう思いたい連中の節操のなさ、なによりもその願望がないと生きていられないくらいに、見失ってしまってるところもまた、分断によるものなのかもしれないが

[s_atom11]

『主戦場』を見てスッキリして終わってはいけないと

[hotelsekininsya]

そりゃ藤岡とかは怒るわけだ。監督の反論動画見ていて、監督の笑みが藤岡らを小馬鹿にしてるように見えて印象は良くなかったけどそういう映画だったのね。見る価値ないな。ウヨクは嫌いだけどそういうのも好かん。

[Yoshitada]

確かに否定派の主張がいつまでも雑で、ブラッシュアップされない不思議にこそ、注意が必要なのだろう。

[mekurayanagi]

“。歴史修正主義者の言説に騙されるのは、無知な者ではなく、無知であることを望む者、(歴史修正主義に)騙されることを望む者である。”

[minoton]

映画館ではなく、繰り返し確認できるメディアでみてみたい

[tekitou-manga]

"知識を広めるだけではなく、レイシズムやセクシズムに手を付けなければいけない"

[yoshihiroueda]

彼らの存在を許しているのは、ある程度権威がある人たち (ここでは学者でなく政治家) がその中にいるからではないか。権威がある人たちがこぞって否定すれば存在する場がないと思うのだが。ワクチン拒否派等と同様。

[syobonslime]

論点先取、begging the questionて割とよく見る詭弁だけど、対抗手段が、未だによくわからんらん

[exshouqosa]

映画によりずっと指摘されてたことが可視化された感あるのでそれは評価してる。／ただスッキリだとダメなのも同意…

[santec1949]

啓蒙主義と反知性主義のすれ違い。守るべきものがそも違う。ともあれ対立に終わるのみなので、「欲望」も掬ってやらねばならない（映画は今から観る）。

[neo_Neutral]

否定と肯定の対立でなく、否定と支援の対立なのかい。うーん、何だかなぁ。