非点灯時はライトが車体内側に隠れ、点灯時にはライト部分が持ち上がったり、回転したりして表に現れて、前方を照らす。 世界で初めてこの方式を採用したクルマは、1930年代に米国で生まれている。その後、1960~1980年代にかけてリトラクタブルヘッドライトを採用するクルマが、スポーツカーを中心に世界的に流行(はや)った。フェラーリやランボルギーニといったスーパーカーにも採用されており、流麗なスタイリングを演出する機構の1つだった。 バブル期のデートカーとして有名だったのはホンダ「プレリュード」(車両型式はBA4/5/7)。2ドアクーペモデルながら1988年に約5万8000台を売るヒット車種だった。リトラクタブルヘッドライトが織りなした流麗なスタイリングは、当時の若者が憧れた要素の1つにあっただろう。 ところが、いつの間にかリトラクタブルヘッドライトの車は見られなくなってしまっている。 ヘッドラ
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