得票率だけでいえば、「3分の2以上」を占める圧倒的な勝利である。つまり投票した福島県の有権者にとって「県外の原発再稼働」は最重要の課題ではなかったということだ。その理由を象徴的に表す声は次のようなものだ。 「福島の復興を進めるには、やはり行政経験のある人が望ましい。その点、内堀さんは副知事としての実績もある。事故から3年7ヵ月が経って、これ以上、遅れることは避けたい」(福島市の40代男性) 白河市内で演説する内堀雅雄氏。「今日の私はカジュアル」と。 今回の選挙で2位になった熊坂義裕氏、3位になった井戸川克隆氏は、いずれも「原発事故時の県の対応」に疑問を呈していた。 熊坂氏は「原発事故子ども・被災者生活支援法の理念にのっとり、被曝を避けて暮す権利を尊重する」と主張した。 井戸川克隆氏は「県の原発事故対応の反省をしないまま、福島の復興はありえない。県内の放射能汚染土を核種ごとに調査し、情報公開
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