一つのクリスマスケーキを2人で公平に分けるには、どこにナイフを入れたらいいか―。長年未解決だった、数学の難問「ケーキ分割問題」をNTTが解決した。ビジネスの取引などに使える実用的なアルゴリズムになるという。提案したアルゴリズムの正しさを証明し、このほどコンピューターサイエンスに関する国際会議で発表した。 NTTが開発したアルゴリズムによる解答は、(1)AとBがそれぞれ、切りたいケーキの場所を(第三者などを通じて)同時に申告する(2)切りたい場所が両者で異なっていた場合、そのちょうど中間にナイフを入れる(3)申告した場所を含む側のケーキを両者が得る―というもの。もちろん、(1)で申告した場所が両者で一致した場合はそこで切り分ければよい。この方法で行えば、2人が満足のいく形でケーキを分割することができる。 古典的な解法に、(1)Aがケーキを切る(2)Bが好きな方を選ぶ(3)残りをAが取る―