「公序良俗を乱す」という理由で製本中に発禁処分を受けた「エロエロ草紙」など、現在では入手困難なものを国会図書館から電子書籍として無料で配信する文化庁 eBooks プロジェクト。動向が注目されるこの動きを追った。 2月1日から紀伊國屋書店BookWebPlus(Kinoppy)で、文化庁 eBooks プロジェクトの配信が始まった。2月1日から3月3日まで無料で配信されており、ダウンロードできるのはこの実験期間中のみとなっている。 この文化庁 eBooks プロジェクトとは、「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する実証実験」の一環として、国立国会図書館デジタル化資料を用い、著作権などの権利処理から電子書籍の制作・配信までを行い、新たなビジネスモデルの可能性を検証するため課題抽出や有効策を明らかにしようというものだ。 今回配信が開始されたのは以下の7作品。いずれも国立国会図書館デジタル化資料で