みなさんは、学校で「戦争学」や「軍事学」を学んだことはありますか? ハーバード大学の学生たちは学んでいます。 ハーバードの学生は軍事学も学ぶそれも、極めて専門的でレベルが高い授業が行われています。例えば1960年代のハーバード大学講座案内書によれば、以下のような講座が開かれていたそうです。「」内が授業のタイトルです。(伊藤憲一著「国家と戦略」p212による) 「国防政策」 軍事戦略と外交政策に重点をおいて講義する。キッシンジャー教授による。 「陸軍の組織と国家安全保障」 全面戦争と限定戦争の諸問題を検討する。 「軍事史と基本的戦術概念」米国における戦略および軍事戦略の発展を概観する。 「海軍史」 制海権の影響を中心に海軍戦略の基本を講義する。 「戦争学の発展」 アレクサンダー大王から南北戦争までの主要な会戦で使われた兵器と戦術を検討する。 「戦略と戦術の基本」 歴史的実例にもとづいて戦略の
なぜ戦後平和主義は衰退したのか 90年代以降の日本では、いわゆる「反戦平和主義」が急速に凋落しました。その理由はそれら戦後平和主義の非現実性にあったといいます。 櫻田淳先生はその原因について以下のように書かれています。 一九九〇年代以降、湾岸戦争の勃発や北朝鮮核危機の浮上といった国際政治情勢の変動の中で…「平和主義者」層の主張の影響力が低落したのは、その「非現実性」が世に印象付けられるにようになったからにほかならない。戦後平和主義思想の零落を招いた責は、「平和主義者」層にこそ帰せられなければならないのである。 漢書に学ぶ「正しい戦争」 櫻田淳 朝日新書 p168 いわゆる戦後平和主義の思想が「非現実的」なものに終始したのは、彼らには現実的な議論をする必要がなかったことと関係しているでしょう。戦後平和主義をさかんに提唱・主導したのは旧社会党とその周辺人士たちです。彼らは実際に政権を持っていた
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