産経によると。台北は未だに米国から潜水艦を買うつもりがあるとしている。だが、果たして本当だろうか? 産経台北支局長の田中靖人さんは、署名記事の「米、台の制服組トップが会談 対中抑止力構築を協議」で「台湾は、米海軍主催の環太平洋合同演習(リムパック)への参加や通常動力型潜水艦の購入を求めており、今回の厳氏の訪米で議題に上ったとみられる。」と述べている。 だが、去年、門馬理良さんが『東亜』で紹介した話と矛盾する。門馬さんは聯合報系列の『聯合晩報』(電子版)を引いて、台湾は自前で潜水艦をつくる予定であるとする話を紹介していた。建造は台湾造船公司であり、16-19年度に設計し、早ければ24年に完成するという相当に具体的な話である。 この点からすれば、いまさら米国からの通常潜を購入しようとする話はおかしい。そもそも、米国には売るような通常潜はない。このため、日本からの技術導入を図ろうという話もあった