『ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件』(東洋経済新報社刊、楠木建著)の売れ行きが好調だという。1月下旬には15刷10万部を突破したというし、週刊東洋経済本誌でも「ストーリーで戦略を作ろう」と題した特集が組まれて好評だったと聞く。Amazon.co.jpには55件ものカスタマーレビューが投稿されている。ビジネス書でありながら、「戦略の神髄は 思わず人に話したくなるような面白いストーリーにある」という主張が、政治にも経済にも閉塞感のある日本の現状を打破する、強烈なメッセージとして支持されたのだろう。 編集者として見ると、本書のストーリー作りも上手だな、と感心する。ネタバレにならないように遠回しにいえば、優れた競争戦略にある「物語」について説明したあと、ある戦略を採る企業の優位が、物語にある必然性によって支えられる、という本書の構成は、目立たない脇役が実は物語の核心を握る重要人物だっ
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