タグ

ブックマーク / ray-fuyuki.air-nifty.com (18)

  • 去年やめたもの三つ - [間歇日記]世界Aの始末書

    去年は、いろいろと悪いものを三つもやめることができた。流行りの“断捨離”が実践できた。 まず、煙草をやめた。身体に悪いものを“断”ったわけだ。値上がりするのは前からわかっていたから、徐々に量を減らすようにしていたのだが、実際に値上がりした十月にすっぱりとやめた。最後に煙草を吸ったのは十月三日である。 次に、日の新聞をやめた。頭に悪いものを“捨”てたわけだ。日に存在する新聞がことごとく頭に悪いと言うつもりはないが、いわゆる五大紙なんぞは、あってもなくても同じだ。というより、あんなものを読んでいたのではアホが移る。 さらに、紙の新聞をやめた。環境に悪いものから“離”れたわけだ。日の新聞をやめるにあたって、背中を押してくれたのは、amazon電子書籍リーダーの kindle だ。海外の新聞や雑誌の電子版が紙版よりもはるかに安く定期購読できるので、便利なこと、この上ない。惚れちゃったね。

    去年やめたもの三つ - [間歇日記]世界Aの始末書
  • 国民をなめとんのか、新聞! - [間歇日記]世界Aの始末書

    ▼阿刀田氏ら異議申し立てへ グーグル訴訟和解案で (asahi.com) http://www.asahi.com/culture/update/0828/TKY200908270454.html 阿刀田さんは会見で「グーグルという大きな力を前に、カマキリが鎌を構えるような勝ち目のない闘いかもしれない。でも、主張はしていかないといけない」と強調。外国のペンクラブとも連携し、和解案の問題点を米国裁判所に訴えていく考えを強調した。 Google がどうしたのという話がこのエントリーの主題ではないのだ。朝日新聞の姿勢について、あまりといえばあんまりではないかと、義憤を覚えるのである。 「カマキリが鎌を構えるような勝ち目のない闘い」って、ほんとうに短篇小説の達人がそんな不自然な言葉遣いをしたのだろうか? ええかげんにせいよ、朝日新聞。阿刀田氏は、十中八九、「蟷螂の斧」と言ったにちがいないのだ。 読

    国民をなめとんのか、新聞! - [間歇日記]世界Aの始末書
    bunoum
    bunoum 2009/09/02
    作家の発言を「カマキリが鎌を構えるような勝ち目のない闘い」と変えるのは名誉毀損モノかもなあ
  • 不可逆変化 - [間歇日記]世界Aの始末書

    民主党が政権を取った。まあ、まともな議会制民主主義の国であれば、ガリガリ君の「あたり」が出るよりもずっとありふれたできごとであろうから、そう騒ぐほどのことでもない。民主党がダメダメだったら、またその都度その都度、いちばんましだと思える選択をすればよいだけの話だ。どこからも救世主など降りてこない。そして、どこからも救世主など降りてこないとみんなちゃんとわかっているらしいのだから、まだまだ日は大丈夫だなあと思う。 ただ、ひとつだけ、もはや元には戻らないことがある。「あ、気にわなかったらべつに変えてもいいんだ。何度でも変えてもいいんだ。そうか、選挙ってそのためにあったんだ!」と、一度実感してしまった日人の意識は、もうそれ以前にはけっして戻らない。この一事を以て、おれは今回の政権交代を喜ぶ。『幼年期の終り』、ばんざい! 日の戦後はようやく終わりました。形式的な真似ごとではない議会制民主主義

    不可逆変化 - [間歇日記]世界Aの始末書
  • 残酷な数字のテーゼ - [間歇日記]世界Aの始末書

    ▼アニメ映画「ヱヴァンゲリヲン」 信じられない低視聴率のナゾ (J-CASTニュース) http://www.j-cast.com/2009/07/07044828.htmlテレビ系で放送されたアニメ映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」の視聴率が12.7%(関東地区)という予想外の低さになった。高視聴率を予想する向きもあっただけに、「何かの間違いだろう」といった見方も出ていた。その真相は? アニメに詳しいジャーナリストは、アニメファンのここ数年の傾向として録画してから見るという人が増え、「Gガイド・テレビ王国」のランキングでもランキングの上位にアニメが登場する事が増えたと、分析している。また、「ヱヴァンゲリヲン」の場合、小さい子供やお年寄りには馴染みが薄く、ファンは学生や社会人中心。放送時間には外出している場合が多いため、ジブリの「千と千尋の神隠し」のような視聴率にならないのは当然だ

    残酷な数字のテーゼ - [間歇日記]世界Aの始末書
  • 謙虚になれ、爺いども! - [間歇日記]世界Aの始末書

    ▼小中学生のケータイ所持禁止 石川県条例案に異論 (J-CASTニュース) http://www.j-cast.com/2009/06/26043914.html 子どもには携帯電話を持たせないように保護者への努力義務を課す――。石川県議会に提出された条例案に異論が出ている。取り上げても、抜け道がいくらでもある、という指摘や、下校後の塾通いや防犯対策を考えると必要だ、という意見だ。実際、明確なルールを決めた上で携帯電話の持ち込みを認めている学校もある。 一方、デジタル・メディアが教育上与える好ましくない影響についての調査を行っている、NPO法人青少年メディア研究会の理事長・下田博次さんは、今回の石川県の条例案について「条例で(携帯電話所持禁止に)踏み込むという姿勢を示したことがよかった。実効性は別だが、地方自治体が(小中学生の携帯電話利用への)危機感を持っている証明だと思う」と指摘する。

    謙虚になれ、爺いども! - [間歇日記]世界Aの始末書
  • こりゃ、いまの日本には絶対作れないものだよなあ - [間歇日記]世界Aの始末書

    ▼米連邦政府,IT支出情報の開示コーナー「IT Dashboard」と専用YouTubeチャンネルを開設 (ITpro) http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090701/332965/ 米連邦政府の最高情報責任者(CIO)であるVivek Kundra氏は米国時間2009年6月30日,政府の支出情報公開サイト「USASpending.org」内に,IT支出情報の開示コーナー「IT Dashboard」(ベータ版)を新設したと発表した。またビデオ共有サイト「YouTube」内に専用チャンネル「USAspending」も設けた。 IT Dashboardでは,国防総省(DOD)や国土安全保障省(DHS),保健社会福祉省(HHS)といった組織におけるIT支出状況や投資プロジェクトの件数などをグラフ形式で示す。全体的な状況に加え,組織ごとの支出や

    こりゃ、いまの日本には絶対作れないものだよなあ - [間歇日記]世界Aの始末書
  • 月面二足歩行ロボットの意味 - [間歇日記]世界Aの始末書

    ▼「一体何の意味があるのか」 「月面2足歩行ロボット」に批判 (J-CASTニュース) http://www.j-cast.com/2009/05/29042101.html 政府が策定を進めている「宇宙基計画」が、思わぬブーイングに見舞われている。この計画自体は、情報収集衛星を増強したり、有人での月探査を目指したりする意欲的なものなのだが、「二足歩行ロボットでの月探査」という項目に、批判が続々と集まっているのだ。 「お金をかけて何がしたいかわからない」 日の宇宙開発についての基方針を定めた「宇宙基法」が2008年8月に施行され、これに基づいた国家戦略「宇宙基計画」の策定が進められている。麻生首相が部長を務める「宇宙開発戦略部」が案をまとめ、09年4月28日から5月18日にかけてパブリップコメント(パブコメ)が募集された。 各地から寄せられたパブコメでやり玉に挙がっているのが

    月面二足歩行ロボットの意味 - [間歇日記]世界Aの始末書
  • ♪必殺パワー、サンダーブレーク! - [間歇日記]世界Aの始末書

    先日、ホームセンターで三百九十八円で売ってたので、試しにわが家にも“配備”してみた。そう、あの「電撃殺虫ラケット」である。たかがハエ・蚊の類を一千数百ボルトの電圧で退治しようという大げさ加減がすばらしく、“購入”などという言葉は似つかわしくない。“配備”だ、配備。むかしは日橋くらいでしか見かけなかったものだが、最近はホームセンターで大量に売っているのだな。 ちゃんと使えるのかな、早く試してみたいものだと手ぐすね引いて待っていたら、昨夜、パソコンのディスプレイに小さな羽虫がぶち当たってきたではないか。来たきた、最初の獲物が来た、おれの家に入ってきたのがこいつの運の尽きである。 おれはラケットのメインスイッチを入れ、通電スイッチに指をかけて下段に構えた。安全のために、スイッチは二段階になっている。羽虫はふらふら飛び回っている。 いまだ! おれは通電スイッチを押しながら、軽くラケットを振った。

    ♪必殺パワー、サンダーブレーク! - [間歇日記]世界Aの始末書
  • 憲法九条改定案 - [間歇日記]世界Aの始末書

    ゴールデンウィークというととにかく休みが続くありがたい日々だとしか考えないのだが、なんで休みなのかをうっかり考えてしまったため、ついつい憲法について考えてしまった。考えないほうが気楽でいいのだがなあ。 おれは以前から何度も言ってるように、改憲派である。第一章はまるごと要らんと思っている。まあ、それはそれで難しい問題だから置いておくとして、改憲というと常に問題になる九条についてである。 これも前から言ってるように“怪我の功名”だと思っている。つまり、現生人類にはあまりにも未来的すぎてもったいなさすぎ、現実性に欠けると思っている。遠未来じゃなくて直近の現実を見た場合、国の交戦権、集団的自衛権などは限定的に認めるべきだろう。不意ではあるが、キチガイが襲ってくることは常にあるのだ。 しかし、非常に長期的に考えるならば、現行の日国憲法九条を、さらに積極的な全人類へのメッセージとして改定する方向も

    憲法九条改定案 - [間歇日記]世界Aの始末書
  • 第一回『マクロス縛り紅白歌合戦』 - [間歇日記]世界Aの始末書

    ニ〇〇ニ年を最後に途絶えていた好評投稿企画『アニソン縛り紅白歌合戦』が、なんと今年だしぬけに復活である。ま、要するに、「こんな歌手がこんなアニソンを歌ってくれたら面白いなあ」という架空の紅白歌合戦である。かの、ゆうきまさみ先生にもウケていたという伝説の投稿企画だ。おなじみ、唄う経済学者・マイソフさんが、六年ぶりに、今年はなんと『マクロス縛り紅白歌合戦』を投稿してくださった。今年はなにしろ、菅野よう子が音楽を担当した『マクロスF』のサントラが、アニメのサントラ版アルバムとしては『新世紀エヴァンゲリオン』にも迫る十一年ぶりの大ヒットをかっ飛ばした年であるからして、架空の紅白歌合戦もマクロス縛りだ。さすがマイソフさん、すばらしい。 というわけで、人の褌で相撲を取るこの企画、六年ぶりに行ってみよう!

    第一回『マクロス縛り紅白歌合戦』 - [間歇日記]世界Aの始末書
    bunoum
    bunoum 2008/11/06
    中島愛「指輪」May'n「私は丘の上から花瓶を投げる」 聞きたいなあ
  • たまたま日本で生まれた人がノーベル化学賞も受賞 - [間歇日記]世界Aの始末書

    ▼南部さんは日人?米国人? 人材流動化で意見百出 (asahi.com) http://www.asahi.com/science/update/1008/TKY200810080230.html 「南部さんを日人とカウントしないわけにはいかないが……」。素粒子物理学などの基礎研究を支援する文部科学省は、内部資料としてノーベル賞の受賞者数を国別に毎年集計している。これまでは受賞者の国籍で数えてきた。 南部さんは注釈付きで日の受賞者にする方向だが、関係者からは「そもそも国別に数える意味があるのか」という声も聞かれる。「外国人が日の研究拠点での業績でノーベル賞を受けたら、日の受賞にカウントするのだろうか」ともらす関係者もいる。 下村さんは日国籍のままだが、60年に渡米。そこでの研究が、今回の受賞につながった。 政府は最近、魅力的な研究環境を整え、逆に世界から日に人材を集める「頭脳

    たまたま日本で生まれた人がノーベル化学賞も受賞 - [間歇日記]世界Aの始末書
    bunoum
    bunoum 2008/10/09
    「もはや日本は、頭脳流出の問題を国家戦略的パースペクティヴで真剣に考えるべき段階に来ている。アメリカで業績を上げた日本人がノーベル賞を取ったからといって、手放しで喜んでいる場合ではないのだ。」
  • たまたま日本で生まれた人々がノーベル物理学賞を受賞 - [間歇日記]世界Aの始末書

    ▼ノーベル物理学賞、素粒子研究の日人3氏に (asahi.com) http://www.asahi.com/science/update/1007/TKY200810070297.html スウェーデン王立科学アカデミーは7日、今年のノーベル物理学賞を、素粒子物理学の理論づくりに貢献した米シカゴ大名誉教授で大阪市立大名誉教授の南部陽一郎氏(87)と、新たな基粒子の存在を共同で提唱した高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)名誉教授の小林誠氏(64)と京都大名誉教授で京都産業大理学部教授の益川敏英氏(68)の日人計3人に贈ると発表した。日人が一つの賞で同時受賞するのは初めて。 おおお、ひさびさにめでたいニュースだ。日人がノーベル賞を取るたびに、いままでの受賞者をちゃんと憶えているか指折り名前を挙げてゆくのがおれの習慣なのだが、記憶力が衰えてきているうえ、今回のようにいっぺんに

    たまたま日本で生まれた人々がノーベル物理学賞を受賞 - [間歇日記]世界Aの始末書
  • 国際環境保護窃盗団「グリーンピース」 - [間歇日記]世界Aの始末書

    ▼グリーンピース:鯨肉持ち去りでメンバー2人逮捕 (毎日jp) http://mainichi.jp/select/today/news/20080620k0000e040025000c.html 国際環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」(GP)=東京都新宿区西新宿8=のメンバーが4月、調査捕鯨船「日新丸」乗組員の鯨肉横領を裏付けようと、宅配途中の鯨肉入り段ボールを無断で持ち去った事件で、青森県警と警視庁は20日朝、GP海洋生態系問題担当部長、佐藤潤一容疑者(31)=東京都八王子市みなみ野3=ら2人を窃盗と建造物侵入の疑いで東京都内で逮捕した。 県警は20日午前、新宿区のGP事務所など5カ所の家宅捜索に入った。2人の身柄は同日中に青森署に移して格的に事情を聴き、GPが組織的に関与していなかったかなどについても調べる。 GPは5月15日、乗組員ら12人が鯨肉を着服したとして業務上横領容

    国際環境保護窃盗団「グリーンピース」 - [間歇日記]世界Aの始末書
    bunoum
    bunoum 2008/06/21
  • 野田昌宏逝去 - [間歇日記]世界Aの始末書

    ▼SF作家の野田昌宏さん死去 (asahi.com) http://www.asahi.com/obituaries/update/0607/TKY200806060323.html 野田 昌宏さん(のだ・まさひろ=SF作家、名野田宏一郎〈こういちろう〉)が6日、肺炎で死去、74歳。通夜は8日午後6時、葬儀は9日午後0時30分から東京都文京区関口3の16の15の東京カテドラル聖マリア大聖堂で。喪主は弟玲二郎さん。 「銀河乞(こじき)軍団」シリーズなどのSF小説、ノンフィクションのほか、翻訳も手がけた。フジテレビに勤務し「ちびっこのど自慢」などの番組に携わり、番組制作会社・日テレワークを設立し社長もつとめた。 アーサー・C・クラーク、今日泊亜蘭に続き、またもSF界の重鎮が亡くなられた。びっくりだ。昨日、日記にお名前を出したばかりなのに。今年はなんとも寂しい年だなあ。まあ、それだけおれた

    野田昌宏逝去 - [間歇日記]世界Aの始末書
  • 『Apple iPod nano 8GB ブラック MB261J/A』(アップルコンピュータ) - [間歇日記]世界Aの始末書

    とうとうスティーブ・ジョブズの軍門に下ってしまった。三年弱使いに使いまくった iriver のプレイヤーのロックがバカになってしまい、ロックが掛かりっぱなしになったり掛からなくなったりで、操作に支障を来たすようになってしまったのだ。まあ、これは iriver のせいではない。妥当な寿命であろう。音はホントによかったよ。単三乾電池一で動くというのも気に入っていた。iriver 、ご苦労さん。 で、新しいのも iriver を考えたかというと、ここで悪魔が囁いた。おれはパソコンではほとんど iTunes で音楽を聴いている。ほとんどはCDからぶちこんだものだが、iTunes Store で買った曲もけっこう貯まってきた。持ち歩く曲はそうそうたびたび入れ替えるわけではないから、べつにプレイヤーが iTunes と自動同期しなくても、手動でプレイヤーに転送するのはさほど手間というわけでもない。だ

    『Apple iPod nano 8GB ブラック MB261J/A』(アップルコンピュータ) - [間歇日記]世界Aの始末書
    bunoum
    bunoum 2008/06/02
    「異端の変人が生きているうちに報われる姿を目にすることに、おれたちはあまり慣れていない」
  • 「たり」ない - [間歇日記]世界Aの始末書

    前から気になってるんだが、近年「たり」の使いかたが急速に変化しているのが感じられる。「さっきからあの男はずっと、きょろきょろあたりを見まわしたり、小走りに物陰に隠れたりしている」といった具合に使う、あの「たり」のことである。 こいつの使われかたが、最近、あきらかにおかしい。来、「○○したり、××したり、△△したり……」と、並置する動詞の数だけ「たり」をつけるべきである。というか、並置する動詞の数だけ「たり」をつけるからこそ、並置部分の長さが不揃いであったり、耳で一度聞いたくらいでは覚えきれないくらいに文章が長くなったりしても、なにとなにとなにとを同格に扱っているのかが明示され、意味の塊や論理構造がはっきりして理解しやすくなったり覚えやすくなったりするのだ。 ところが、最近では、並置の最後に置く動詞には「たり」をつけないようになっている。テレビのニュース原稿ですら、もはやそのほうが多数派だ

    「たり」ない - [間歇日記]世界Aの始末書
  • 『バビロニア・ウェーブ』(堀晃/創元SF文庫) - [間歇日記]世界Aの始末書

    太陽系から三光日ほどのところにそれはあるのである。直径千二百万キロメートル、全長五千三百八○光年の巨大なレーザーの光束。両端にはおそらく重力場によるなんらかの反射機構が存在しているらしく、そのレーザー光束は、完全に位相の揃った定在波としてそこにただただ存在している。真空中のレーザーだから、当然、そこにそんなものがあることは横から見たってわからない。ビームの中に入り込みでもしないかぎり、わからないのだ。が、不用意に入り込んだが最後、毎秒5・3×1011エルグ、太陽常数の七○万倍に相当するエネルギー照射を浴びて黒焦げになってしまう。 ようやく片道進んだ光ですら、古代バビロニア以前にもう一方の終端を発したことになる長大なレーザー光束――この謎の天体、人呼んで“バビロニア・ウェーブ”は、反射板を差し入れるだけで無尽蔵とも言えるエネルギーを人類に提供し、その歩みをどこへともなく歪めてゆく。地球とバビ

    『バビロニア・ウェーブ』(堀晃/創元SF文庫) - [間歇日記]世界Aの始末書
    bunoum
    bunoum 2007/04/09
  • 歴史の断絶 - [間歇日記]世界Aの始末書

    怖ろしい話を聞いた。母が世にも怖ろしい体験をしたのだ。その事件は、母がむかしから大事に持っていて、いまはもう動かない古い腕時計を、ふと思い立って近所の百貨店にある時計屋に持っていったときに起こった。母がその時計屋にゆくのは初めてで、二人いた店員はいずれも意外と若かったという……。 「この時計、調子悪いんやけど、見てもらえますか?」 「はい、ちょっとお待ちください」 若い店員は腕時計を預って、店の奥へと下がった。が、どうも様子がおかしい。ずいぶんと時間がかかる。もうひとりの店員となにやら相談をしているらしい。ちょっと時計の調子を見るだけのことになにをもたもたしているのかと母がいらいらしていると、ようやく店員が出てきた。 「……あの、これ、どうやって動かすんですか?」 「どうやって、て??」 「電池はどうやって入れるんですか?」 「…………」 伊達に七十年近くも生きているわけではない母は、それ

    歴史の断絶 - [間歇日記]世界Aの始末書
    bunoum
    bunoum 2006/12/13
    プロとしての看板、ジェネレーションギャップ、自ら学ぶ力の教育。
  • 1