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ブックマーク / fxmc.hatenadiary.org (8)

  • 90年代とゼロ年代と10年代の主人公と思想 - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    90年代とゼロ年代の違いはなにか、と一言で言うならば、そこは「主人公」におくべきなのではないかととくめーは考えています。 「90年代の主人公」といった場合、なんか評論畑では碇シンジをイメージするらしいのだけど、むしろ私がイメージするもっとも典型的な「90年代的主人公」は、ハーレム系作品史の企画で取り上げてきた、柾木天地―柏木耕一―藤田浩之―相沢祐一といった、ちょっと鈍くて底抜けに善良な普通の少年(少女)。その言動の元になる思想を一言でいうならば『ヒューマニズム』といったところで、このスタイルをもっともよくあらわしたキャラクターはエヴァ・葉鍵から始まる90年代の一連のブームの系譜の最後の終着点である「福沢祐巳」となる(もう一つの終着点はキョン君)。こういう凡人語り部キャラというのは、読者が受け入れやすいように、平凡で善良なキャラクター設定が為され、結果的に特異な属性を持つヒーローキャラよりも

    90年代とゼロ年代と10年代の主人公と思想 - とくめー雑記(ハーレム万歳)
  • オタクの本当の危機 - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    近年のライトノベルってかオタク文化全体の状況として、当にヤバいのはコンテンツの消費速度の加速だと思うのですよ。 ゴジラは50年保つコンテンツだったわけじゃないですか。ウルトラマンやライダーもこのままいけば50年くらいもちますよね。ガンダムは既に30年オタクの共通認識であり続けてる。 そういう神話世界の人たちを挙げなくても、第三世代オタクの一部はエヴァで10年以上遊んでいます。Kanonが今年で10年ですか。あかほりが関わったものでいえば、サクラ大戦が「10年戦えるコンテンツ」ですな。 ……いまの作品に、それだけの力があるのがいくつあるかな。あるいは、今の世代のオタク、第四世代の人たちが、一つの作品の記憶を10年も大事に抱えていられるかな。萌えキャラは量産されてますが、10年はちと厳しいにしても、5年付き合える娘さんはどんだけいます? 10年どころか、1年、半年で(つまりコミケごとに)、業

    オタクの本当の危機 - とくめー雑記(ハーレム万歳)
    bunoum
    bunoum 2009/05/18
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  • ハーレム系作品史補章 1992 『天地無用』は誰のもの? (2/3) 承前 - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    エントリは『ハーレム系作品史補章 1992『天地無用』は誰のもの? (1/3)』の続きです。 まずはそちらからお読みください。 TV版『天地無用!』(95年。いわゆるねぎし版天地。清音刑事登場) 今にして思えば、1995年は日アニメ史の一大転換点だった。80年代から90年代前半にかけての集英社の覇権がジャンプの不振(96年〜99年頃をジャンプ暗黒期と呼ぶ)から崩れつつあり、入れ替わるように、角川書店グループが、テレビ東京・キングレコード(スターチャイルド)とトリオを組んで、地上波に格進出を始めたのがこの年。その事実上の第一陣が『スレイヤーズ』と『天地無用』(天地自体はキングじゃなくてパイオニアの企画だけど)。 TV版の監督はねぎしひろし。『ラムネ』や『テッカマンブレード』の監督をつとめた「あかほりさとるの盟友」で、とくめーの個人的評価は「合格点はつけられる無難な人材」。 このシリーズ

    ハーレム系作品史補章 1992 『天地無用』は誰のもの? (2/3) 承前 - とくめー雑記(ハーレム万歳)
  • 懐かしい話が蒸し返されてる - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    ども、1年くらい前、アンチ大森を高らかに叫んだとくめーです。懐かしいなあ。 「ダヴィンチ4月号ライトノベル特集」感想(平和の温故知新) 前島氏の自決について思う(架空力学のセカイ) ヌルいラノベサイト界隈は決起するべき(略)に対する返答(平和) 君はライトノベルのために死ねるか(架空力学) ヌルいライトノベルサイトであり続ける、ということ(平和) いや、この件ね。 っつーても、SFと旧SF系諸分野の搾取の構造と潜在的対立ってのは、かれこれ30年続いてきて、桜島のように吹いたり収まったりしてる代物だから、今年はSF(大森)−ラノベで前島とかいう人がやった、去年はそれをSF(大森)−ラノベでとくめーとかいう奴がやった、10年前にはSF(大森)−サイファイ(笑)で梅原克文がやった、30年前にはSF(高千穂)−ガンダムで高千穂があっちがケンカ売ってきた、そーゆー繰り返しのイベントでしかないんす。大

    懐かしい話が蒸し返されてる - とくめー雑記(ハーレム万歳)
  •  そーゆー商法 - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    地雷回避と調査研究のために眺めている寝取られスレで、寝取られメーカーとして名高いlilimが(売れなかった)純愛ゲーの寝取られ版を出すことに関連して、「そーゆー商法」について簡潔によくまとめられた書き込みを見つけた。 未完成品を売っておいて、続編と称して後から追加するのが分割商法(オルタ) 一つの商品がそれで完結していて、ちょっとしたおまけだけつけて小銭稼ぎをするのが完全版商法(曲芸) 完成品を売ったあと、意外にそのネタを引っ張れると踏んで同じ世界観を使ってもう一出すのは続編商法(あんまないね。ラノベには多い) 続編商法の省エネ版がファンディスク商法(星の数ほど) ネーミングと、場合によっては一部キャラのみだけ受け継ぐのが、ブランド商法(東鳩2) 分割商法は感じ悪い。 完全版商法は、どこがやるかによるけどそこまで感じ悪くない。 続編、ファンディスクは、おおむね好意的に受け取られる。 ブラ

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  •  (A-2b)死因はSF原理主義による中毒死 - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    まずは24日分のレスを持ち出してみましょう。 >ラノベでもミステリでも面白ければ読むし。ただそれだけです。 ごもっとも。ってことは、SFが売れなかったのは、SFが面白くなかったからですね! と全面的に否定してしまうのは、いささか非建設的な話でありますが、基的には間違っていないと思います。 「面白い」にもいろいろ種類があります。日のSF業界が"interesting"に欠けていたとは言いません。しかし"amusing"とか"cheerful"とかいう観点からみればどうでしょうか。SFの人たちの姿勢は、エンターテイメントとして必要な「サービス精神」に欠けていたといえないでしょうか。 その欠陥がよくあらわれているのが、80年頃の「ガンダムSF論争」でしょう。私はこれがSFという業界の“ミッドウェイ”であり“ソロモン”であったと考えています。「失ったものが大きすぎた」「その集団の欠陥を体現して

     (A-2b)死因はSF原理主義による中毒死 - とくめー雑記(ハーレム万歳)
    bunoum
    bunoum 2007/03/12
    「SFという業界の持つ非常に内向きのベクトルと、対外的な「サービス精神」の貧弱さが、外部からの不信と反発をかった」あってると思う。SF版ミッドウェイ大逆転の架空戦記とかどうだろう。
  •  (A-3)SF業界☆めった斬り! - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    「なんでいまさらになってこんなことを語ったのか」といえば、単純に書店で大森望の帯にむかついたからです。そ、感情論感情論。そして、反応が強かったから、そこに到る経緯を説明するべきだと思いました。いや、ホントそれだけの理由なんですよ。 たしかにいまさらだとは思います。というか、故・SF氏のご存命中に、誰かが言うべきだった話で。 遡って考えてみれば、言った人はいました。そしてそれを確かに私は見ているんです。 ちょうど2000年頃の話でした。 資料3のような方向性から語り始めたのが、瀬名秀明(資料5)で、 資料4のような方向性から語り始めたのが、梅原克文(資料6)です(*1)。 そこに示されている問題点は、概ね資料3と資料4のモノの延長に過ぎません。 『(クズSF論争に関して…*2)ここ10年、20年で読まなければいけないSFリストというのが掲載されていて、僕(瀬名氏)が読んでいたのはそのうち2割

     (A-3)SF業界☆めった斬り! - とくめー雑記(ハーレム万歳)
    bunoum
    bunoum 2007/03/06
    大森憎けりゃSF憎い。『SFではない』も『なんでもSF』もどちらもダメだ、なぜならどちらもSFだからだ。
  •  (A-1)娯楽の本道を間違えた人々 - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    私はライトノベルと架空戦記と怪獣特撮とロボットアニメのファンです。 といえば、私がSFというジャンルに対して思うところがあるのは想像がつくでしょう。 いずれもSFを主要な基礎のひとつとしながら、そのジャンルから独立し、娯楽性を高めることで成功したジャンルですから。 早川・創元の誰がみても文句なくSFと認めるであろう海外SFだけで50冊ぐらいは持っていますし、SF作品が嫌いとかいうわけでもないのですが、日国内のSFというジャンルの有り様は心底軽蔑しているんですよね。 SF考証がどうこうとかSFマインドがどうこうとか不思議な単語を持ち出して「ガンダムSF論争」とかでロボットアニメとかと決別したはずなのに、SFというジャンルが過去の遺物となってからは、そういう過去の清算もしないままに、星雲賞とかで売れた作品を無理矢理SFと決め付けてつまみいしてみたりする姿勢の卑しさを。放漫経営で会社を潰しか

     (A-1)娯楽の本道を間違えた人々 - とくめー雑記(ハーレム万歳)
    bunoum
    bunoum 2007/02/25
    「SF屋ごときがライトノベルを語るな。おまえは早川で3000部しか売れない海外SFでも訳してろ。」参考:ガンダムとSF http://www2s.biglobe.ne.jp/~ryuseik/SF1.htm
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