2月も半ばになり機関投資家の米国株買いポジションを開示するForm 13Fが公開され始めている。まずはレイ・ダリオ氏率いる世界最大のヘッジファンドBridgewaterのポジションから報じたい。 以前報じたように、2020年はダリオ氏にとって厳しい年となった。 世界最大のヘッジファンド、2020年はコロナ相場で121億ドルの損失 コロナ相場の最初の下落で逃げ遅れた上にその後の上げ相場を逃したためである。 2020年はダリオ氏のキャリアでもなかなかない規模の損失となってしまったが、2021年に挽回するためのダリオ氏のポートフォリオはどうなっているだろうか。 相場を後追いするダリオ氏 先ずForm 13Fに申告されている米国株ポートフォリオ全体の金額の変化を見ていきたい。株式市場は2020年3月に底値を付けそこから上昇を続けているが、申告されている米国株ポジションの総額は次のように推移している